逃げ足の速い子の5つの特徴【現役教師が解説!】
係活動の話し合いの時間、「じゃあ、この係は誰がやってくれる?」と聞いた瞬間、Kくんの姿が見えなくなりました。「トイレに行ってきます」と言って教室を出て行ったのです。そして、役割が決まった頃を見計らったように、さりげなく戻ってきました。
子どもたちの中には、このように責任や苦手な場面から巧みに逃げ出してしまう子がいます。なぜ、逃げてしまうのでしょうか?
今日は、私が長年の教師生活で見てきた、逃げ足の速い子どもたちの特徴と、その行動の裏側にある気持ちについて解説します。
逃げ足の速い子の5つの特徴
1. タイミングを見極める力がある
責任が回ってくる瞬間を敏感に察知します。掃除の時間が近づくと、「保健室に薬をもらいに行きます」と言って姿を消す子。終わる頃にはすっかり元気になって戻ってきます。
2. 言い訳のレパートリーが豊富
その場を回避する理由を、すばやく考え出せます。音楽の発表前に「喉が痛いんです」「楽譜を忘れました」など、次々と理由を挙げる子。でも、休み時間の声は元気いっぱいです。
3. 気配を消すのが上手
注目されそうな場面で、さりげなく姿を消します。授業中の発表で、先生の目が来そうになると、急に鉛筆を探し始める子。机の下を念入りに探して時間を稼ぎます。
4. 人をうまく立てる
他の人に役割を回すのが上手です。「〇〇さんの方が、この係上手にできると思います!」と、にこやかに他の人を推薦する子。その場を回避しながらも、相手を傷つけません。
5. 居場所を変えるのが得意
苦手な状況から、自然に場所を移動できます。算数の習熟度別クラスの時間、「道に迷っちゃって…」と、遠回りをして教室に着く子。難しい問題を避けているようです。
まとめ
逃げ足の速い子どもたちには、状況判断力、言い訳の創造性、気配の消し方、人を立てる社交性、場所の使い分けという特徴があります。実は、これらの特徴は、ある意味で優れた「生きる知恵」とも言えるんです。
でも、その裏には「自信がない」「失敗が怖い」「期待に応えられるか不安」といった気持ちが隠れているかもしれません。時には逃げることで自分を守っているのかもしれないんです。
ちょこっとアドバイス
お子さんが逃げてばかりいることに心配を感じることもあるでしょう。でも、叱ったり追い詰めたりするのは逆効果です。まずは、なぜ逃げたくなるのか、その気持ちに寄り添ってみましょう。
「失敗しても大丈夫だよ」「できないところは一緒に考えよう」という安心感があれば、少しずつ立ち向かう勇気も育っていくはずです。小さな成功体験を重ねることで、「やってみよう」という気持ちも芽生えてきます。
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