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【京都市】下京区 京都駅界隈で見れる『船鉾』と春祭り

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の玄関口である「京都駅』を下りて塩小路通を東に進み、高倉通の角を見るとマンションビル1階の一角に展示物が見えてきます。

京都市立芸大などが移転するなど、いま土地開発が進んでいる地区なのですが、展示物を見ようとガラス越しに中を覗くと、船鉾が飾られてました。

説明書きを読んでみると『崇仁船鉾』と書かれてます。1839年にこの地区(崇仁)の責任者が、庄屋の方に新日吉(いまひえ)神宮の祭礼に際して、お迎えの提灯台5組を作りたいと申し出て、最盛期には船鉾2基「碇組・西濱組」と、十二燈(だんじり)4基「夕顔・竹馬・巽・(名称不明1基)」で参加し、とても勇壮で華麗な巡行だったようです。

その後一時廃れてしまいますが、1996年に住民の皆さんの手によって船鉾が復元し、お祭りも再開したそうです。舳先には鷁(げき)が鎮座しガラス越しからもその迫力が伝わってきます!太鼓や鉦を鳴らしながらの巡行は華やかだそうですよ。

5月第二日曜に毎年行われる『崇仁春まつり』は、地域の発展や安全を願って行われます。ホテルセントノーム前~柳原銀行記念資料館まで船鉾や曳山が巡行される地域密着型のお祭り。「新日吉神宮」の春祭り(神幸祭)に合わせて行われるそうですよ。

毎年7月は日本三大祭りの一つ『祇園祭』で街が賑わう京都です。後祭の山鉾巡行も無事済み、まだ神事が続きます。そこから少し足を伸ばすと『崇仁船鉾』が年中飾られているのを見れます。京都市立芸術大学の移転が2023年秋に予定され、まちづくりの新たなページが開かれようとしているエリアです。

京都市指定・登録文化財-有形民俗文化財(下京区)
崇仁船鉾・十二灯装飾品(すうじんふねほこ・じゅうにとうそうしょくひん)
 崇仁船鉾・十二灯は,下京区崇仁地区より新日吉神社の祭日に曳き出される祭屋台である。同地域では現在,船鉾2基,地元でだんじりと称する十二灯1基を所有している。これらの祭屋台のうち2基の船鉾は,昭和30年代後半以降中絶していたものを,十二灯は第二次世界大戦中以降中絶していたものを地元有志の熱意により,かつて使用されていた木彫や金工品などを利用して復原したものである。(京都市HPより)

京都市都市計画局塩小路高倉管理事務所

京都府京都市下京区小稲荷町79

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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