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ありがとう、レーム!義足のロングジャンパーが日本で世界記録更新!

佐々木延江国際障害者スポーツ写真連絡協議会パラフォト代表
ジャパンパラ陸上で義足での世界記録を更新したマルクス・レーム 写真・水口之孝

 日本最高峰のパラ陸上大会・WPA(ワールドパラアスレチックス)公認・2018ジャパンパラ陸上競技大会に、今年初めて海外からパラリンピックのトップアスリートが招待されて来日。会場となった正田醤油スタジアム群馬では、2020東京パラリンピックを先取りする2日間を多くの人々が体験した。

 そして、7月8日、大会最終日。走り幅跳びT64(=ひざ下切断)でパラリンピック金メダリスト、マルクス・レーム(ドイツ)が自身の記録を3年ぶりに更新して8メートル47の世界新記録を樹立した。

最終6回目の跳躍、追い風1,5での世界記録だった。

 「ずっと取り組んできたことが実現して嬉しい。日本の皆さんの声援も素晴らしく、名前を呼び、手拍子をしてくれ励みとすることができた」と、レームは感想を話していた。

7月8日、走り幅跳びT64で世界記録を更新したドイツのマルクス・レーム。正田醤油スタジアムで 写真・水口之孝
7月8日、走り幅跳びT64で世界記録を更新したドイツのマルクス・レーム。正田醤油スタジアムで 写真・水口之孝

 2015年・ドーハでのパラ陸上世界選手権で、レームは8メートル40の世界記録を樹立。この時点で、ロンドンオリンピック(2012年)金メダルの記録を9センチ上回ったロングジャンパーとして話題を集めた。

 オリンピック出場に向けてレームは

「パラリンピアンとしての誇りがあるが、オリンピックで戦うことは最大の目標。より多くの人に、パラリンピアンがオリンピアンを追い抜く可能性を証明したい」2020年は、オリンピックの世界記録8メートル50も視野にオリンピック出場の夢を語ってくれた。

 もちろん、レームは今も東京オリンピック出場に向け、義足での踏切に優位性がないことを証明する努力を続けている。

国際障害者スポーツ写真連絡協議会パラフォト代表

パラスポーツを伝えるファンのメディア「パラフォト」(国際障害者スポーツ写真連絡協議会)代表。2000年シドニー大会から夏・冬のパラリンピックをNPOメディアのチームで取材。パラアスリートの感性や現地観戦・交流によるインスピレーションでパラスポーツの街づくりが進むことを願っている。

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