台風7号が危険な勢力で関東接近か、30度以上の高い海水温が発達を助長へ
最盛期の強い勢力で関東接近か
きょう13日(火)午前3時、日本の南海上で台風7号が発生しました。今後は発達しながら東経140度線に沿うように北上し、16日(金)から17日(土)にかけて、東海から関東にかなり近づくおそれがあります。
八丈島付近に到達する予想の16日(金)午前3時の勢力は、中心気圧965hPa、最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートルが予想されていて、関東へ近づく台風としてはかなり危険な強い台風といえます。諸外国を含む様々な計算をみると、16日(金)夕方から夜にかけて、関東に接近するモデルが多く、日本のモデルが最も西寄りで、上陸する計算となっています。
海水温の高さが発達を助長
7月下旬から立て続けに、台風3号、台風4号、台風5号、台風6号、そして今回の台風7号と5個の台風が発生していますが、これまで日本の南海上を通過したものはなく、海面がかき混ぜられなかったため、台風7号が北上する予想の小笠原から伊豆諸島付近にかけての海水温は平年より2度前後高く、30度以上あります。
この非常に暖かな海面上で多量の水蒸気を補給しつつ、伊豆諸島付近で発達の最盛期を迎えながら、関東に接近、もしくは上陸するような予想となっています。台風予報円よりも強い勢力で接近を予想するモデルもあるため、今後の進路予想、あるいは勢力予想にも注意が必要です。
西側を北上するほど大荒れのおそれ
上図は、参考までに、最新の日本のGSMモデルで、16日(金)午前9時の雨や風の予想です。このモデルでは、台風予報円の西側を北上し、伊豆諸島の西側を北上する計算となっています。このあと16日(金)夕方から夜にかけて、伊豆半島から神奈川県付近に上陸する計算です。
房総半島の沖合をやや離れて北上する計算もあるのですが、もしこのGSMモデルのような進路となれば、関東地方にとっては、危険極まりない台風の襲来となるかもしれません。今後も最新の台風情報を常に入手するようにしてください。