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タイBLドラマ出演俳優パース・ナクンがおすすめするタイの観光地はここだ!

タイ旅行ライター吉田彩緒莉タイ大好きトラベルライター

2024年のタイ旅行には、コロナ禍前とは異なる波や、これまでと異なるコースが増えているように感じます。

寺院巡りやスパ三昧、食べ歩きに、ホテルステイ、ビーチでのリゾートステイなど魅力あふれるタイですが、そこに加わったものこそドラマの聖地巡礼。
約3年続いたコロナ禍のお家時間に、動画配信サービスでタイのBLドラマが注目され、ドラマに出演していた俳優が人気に。必然的にドラマに登場したカフェやホテル、学校などに行く「ドラマの聖地」巡りの旅も、2023年5月の海外旅行再開以降人気のスタイルに。

ん?ちょっと待て。日本人にドラマの聖地巡りをする人がいるのであれば、当の出演者であるタイの俳優さんはタイのどんな所に「タイ国内旅行」しているのだろう。また、タイ人としておすすめしたい旅行先や魅力とは?

ちょっと興味が湧きませんか?

タイBLドラマ出演俳優 パース・ナクンさんに聞いてみた!

今回はタイから日本へ拠点を移し、日本での活動を活発化させているタイ人俳優パース・ナクン(Perth Nakhun)さんに、タイ国内での旅行の思い出や、日本人にお勧めしたいタイ人の間で流行っているスポットを教えてもらいました。

タイフェスティバル東京2024では日本・タイ・英語を駆使したMCが話題に
タイフェスティバル東京2024では日本・タイ・英語を駆使したMCが話題に

彼は日本だけではなくアジア全土、そして世界でも注目を集めているタイのBLドラマに出演(主な作品:『My Engineer』『Y Destiny』『Cutie Pie Series』『Kinn Porsche The Series』)し、人気となり、2024年7月現在はホリプロに所属。ミュージカル「新テニスの王子様」に出演するなど、日本での活動を活発化。日本最大級の国際イベント「タイフェスティバル東京」のMCを2回連続で務めるなど、日・タイ友好の一翼を担う仕事にも積極的に取り組んでいます。

インタビューはすべて日本語。ほぼネイティブ並みの日本語は、20歳を過ぎてから大学で勉強したとのこと。タイ語・英語・日本語のトリリンガルということで、今後の活躍はワールドワイドになりそうです。

バンコクの喧騒を逃れビーチで島ライフをするのが好き

ーーパースさんはオーストラリアのパース生まれなんですよね?とても海がきれいな都市ですが、タイでもそこは求めて旅に出ていたのでしょうか?

パース:仕事では色々な都市や場所でロケをしましたけど、プライベートな旅行は忙しくてなかなかできなかったですね。でも、やっぱり行くならビーチでした。

住んでいたのはバンコクなんですけど、騒々しいでしょう?時々抜け出したくなったんです。

ーーお好きなビーチは?

パース:旅行で行くなら、プーケットとラヨーン。プーケット島より北にあるカオラックも好きですね。最高ですよ!「島ライフ」。

おすすめのプーケットの過ごし方

ーータイのビーチって良いですよね。私もよく行きます。

パース:仕事や利便性を考えると、生活したいとは思わないけど、心を休ませたい時、タイのビーチは最高。自然も豊かだし、海もきれいですよね。

アイランドホッピング

プーケットに行ったらぜひおすすめしたのが、アイランドホッピング。プーケットを中心に有名なピピ島や、パンガン島には行ってほしいな。
リクエストや、アイランドホッピングツアーの内容によっては、穴場のビーチやあまり観光客が行かないしビーチにも連れて行ってくれると思います。

フォトスポットのプーケットタウン旧市街

プーケットのフォトスポットとして人気が高いのがプーケットタウンの旧市街です。カラフルなチャイニーズとポルトガル建築の混ざった「シノポルトギー様式」の建物がカラフルで、アートも描かれています。2回も行きました。最高ですね!

ただ、僕が泊まったホテルがタウンから遠くて、タクシーを呼んで行ったんですけど、島価格で高かった(笑)。まあ日本のタクシー代よりは安いんですけど、僕は2回とも日帰りで行ったので、もし皆さんが行く場合は、せっかくなので、オールドタウンのホテルに泊まって、夜の雰囲気も楽しんでほしいです。

カオラックが穴場的で静か!

ーーカオラックはプーケット島から車で1時間くらい北に行きますよね。

パース:僕が一番好きなのは、プーケット島から離れますが、カオラックです。プーケット本島より、海がきれいだし、プーケットほど観光客が多くない。外国人の方も多いけれど、最近はタイ人が多く行っている場所だと思います。

シミラン諸島国立公園の入り口のビーチなので、本当に海がきれいだし、ここからもシミラン諸島へのアイランドホッピングができますよ。

海と空の境目がわからない!美しいカオラックの海
海と空の境目がわからない!美しいカオラックの海

バンコクに住んでいたパースさんがすすめる観光スポットは?

タイ旅行と言うと、バンコクから始める方も多いはず。パースさんはバンコクに住み、俳優の仕事をしていました。お気に入りのバンコクの場所や、日本人が遊びに行くとしたら、どこがおすすめなのかを聞いてみました!

住んでいたエカマイ・トンロー周辺が落ち着く!でも...

ーーパースさんはバンコクに住んでいたんですよね?

パース:2年間、エカマイのコンドミニアムで一人暮らしをしていました。

ーーお気に入りの場所はどこですか?

パース:住んでいた場所に戻ると安心するからバンコクに帰省したら、一人暮らしをしていたエカマイに立ち寄ると思います(笑)。
昔はタイ人の間では、トンローやエカマイが流行っていました。クラブやパブが多いので、パーティー好きに人気なんですよね。
僕は基本オタクなので、家からは出るけど賑やかな場所には行かないですけどね(笑)。

ーーエカマイとトンローは隣り合った通りですけど、BTS(バンコクの高架鉄道)の駅周辺は大都会ですね。でも、路地に入ると、名店のタイ料理屋さんや、小さい穴場の食堂もありますよね。カフェやスイーツショップもあるし。

パース:エカマイやトンローは和食屋が多くてね。日本人観光客にタイを感じてもらえるかな~(笑)。タイ人は本格的な和食が食べられるから、トンロー、エカマイが好きだけど、日本人は帰国してから食べればいいから(笑)。

でも、バンコクで夜クラブに行きたい人や、ライブで盛り上がりたい人、バーで飲みたい人には、とってもおすすめですよ。

BTSトンロー駅前
BTSトンロー駅前

アーリー駅付近が下北沢や吉祥寺っぽい雰囲気

パース:最近はBTSアーリー駅付近が、東京で言うと、下北沢や吉祥寺みたいな雰囲気で人気があります。若い人の間ではクールな場所っていう感じですね。
おしゃれなカフェ、ライブハウス、ミュージックバーがたくさんできています。
タイ人はSNSが大好きだから、何かを食べるとしても、プラスきれいなキレイな写真が撮れた方が良いんですよ。
アーリーでカフェを経営する人は、今は真っ先に映えを意識して店舗を作っていますね。
アーリーは凄く素敵だと思うけど、でも、めちゃくちゃ流行っているから、色々な物が高くなってしまいました(笑)。

ーー今は超円安なので、そういった庶民的感覚を持ってくださっている俳優さんに解説してもらうとありがたいですねー。

パース:...(笑)。

庶民的な感覚を忘れないパースさん
庶民的な感覚を忘れないパースさん

パースさんおすすめ!バンコクのお得なショッピングスポット

パース:バンコクで、お得にショッピングしながら、タイらしさを楽しむなら、やっぱりJJマーケット(チャトチャック市場※金・土・日のみ営業)かな。
僕は結構好き。タイも物価が上がってきているから、少しずつ値段は上がってるけど、それでもまだ安いし、お土産を買うのが楽しいでと思う。

それから、バンコクに2か所あるJODD FAIRS(ジョッドフェアーズ)ナイトマーケット。ラマ9世駅と、パポンヨーティンにあります。色々な屋台やマーケットが集まっていて、色々な料理が楽しめます。雰囲気も面白い!

カオサン通りも安くてかわいい服やアクセサリーが売っているし、パブやカフェも充実しているから楽しいと思うけど、僕は賑やかすぎる場所が苦手なので、カオサンには行きません(笑)。

ーー屋外スポットがタイらしくてお得に楽しめる印象ですね。最近タイの乾季の猛暑で気温が40度を超えますね。そんな時、避難するとすれば、パースさんはどのあたりで涼んでいましたか?

パース:僕はプロンポン駅周辺が便利で良いと思いますね。駅直結でエムポリアム、EmQuartier(エムクオーティエ)、Emsphere (エムスフィア)と3つの高級ショッピングモールがあって、無理をしないでエアコンの効いている場所でショッピングしたり、食事ができます。
でもエムスフィアだけ、完成前に僕は日本に移ったので、まだ行けていないんです(笑)。

タイ旅行の一番の魅力はタイ人

ーーパースさんにとって、タイ旅行の一番の魅力や自慢したいところはどこですか?

パース:タイ旅行の魅力は、タイ料理や美しい自然、寺院とか、色々浮かぶ方もいると思うんですけど、僕が思うタイの一番の魅力は、タイ人だと思っています。本当に優しくて、明るい人たちです。地方の島の人たちはもっとチル。
タイ旅行に出かけたら、タイ人とのコミュニケーションも楽しんでくださいね。

タイ・オーストラリア・日本の魅力を知っている
タイ・オーストラリア・日本の魅力を知っている

取材協力:パース・ナクン(Perth Nakhun)
X(旧Twitter)https://x.com/PerthNakhun
Linktree :https://linktr.ee/perthnakhun

タイ旅行で気を付けたい最近の気象のこと

オーストラリア人とタイ人のハーフであり、オーストラリアからタイに移住したパースさんは、旅行者としての目線も正確です。
また、自らをオタクと表現するパースさん。いわゆるバンコクの華やかな場所に出かけるのは得意ではないものの、なかなか的確な過ごし方を伝授してくれました。

世界的な異常気象により、我が愛するタイも、過ごしづらい時期が増えいます。特に2月後半から5月の雨季直前の乾季は、本来雨が降らないトップシーズンではあるものの、この所は40度超えの日々が続いています。
2024年の4月は場所によっては45度超え。暑さに強いタイ人も熱中症で倒れる方が続出。かく言う私もその時期にタイに到着。空港を出た瞬間、初めて身体と内臓が別々にはがされるような、不思議な体調の悪さを経験しました。
こんな時期に、水上マーケットや炎天下の寺院巡りは非常に危険。
季節によってはバンコクならではのエアコンの効いた巨大ショッピングモールやエリアで過ごし、その後は、おしゃれなカフェ巡り。気温が少し下がる夜に、ナイトマーケットに行くという流れが、理想のスタイルかもしれません。

そんな季節にはチャオプラヤー川沿いにあるICONSIAM(アイコンサイアム)もおすすめ。水上マーケット気分が楽しみながらお得にタイグルメが食べ歩けるフードコート「スークサイアム(SookSiam)」が入っています。
涼しい時間になったら、リバーサイド観光もでき、こちらもお試しあれ。

タイ大好きトラベルライター

タイ旅行・タイエンタメ関連ライター。25年前タイにはまり「住んだら飽きるかも?」と1年住んで、ますますハマってしまいタイ大好き病が悪化。タイ関連記事は旅行、映画、ホテル、タイ芸能人・文化人インタビューなど多媒体&多岐に渡る。個性あるタイのホテルが大好きで泊まり歩く日々。特に好きな都市はチェンマイ、チェンライ、カオラック、バンコク、ホアヒン。ライター・編集者歴30年。大手音楽事務所宣伝部を経て某バンドの会報ディレクション、映画情報誌・旅行誌・インバウンドサイト・旅行サイトなど多くの編集部で執筆・編集を行ってきたライター・編集ひと筋のヒト。

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