タイBLドラマ出演俳優パース・ナクンがおすすめするタイの観光地はここだ!
2024年のタイ旅行のトレンドには、コロナ禍前とは異なる流行りが増えているように感じます。
寺院巡りやスパ三昧、食べ歩きに、ホテルステイ、ビーチでのリゾートステイなど常に観光資源には事欠かないタイですが、そこに加わったものこそタイBLドラマの聖地巡礼。
約3年続いたコロナ禍のお家時間に、動画配信サービスでタイのBLドラマが注目され、ドラマに出演していた俳優が人気に。必然的にドラマに登場したカフェやホテル、学校など撮影が行われたに場所を巡る「BLドラマの聖地」の旅も、昨年の渡航制限解除以降人気のスタイルに。
ん?ちょっと待った!
日本人にドラマの聖地巡りをする人がいるのであれば、当の出演者であるタイの俳優さんはタイのどんな所に「タイ国内旅行」しているのでしょうか。また、タイ人として日本人におすすめしたい旅行先や魅力があるのではないでしょうか?ドラマの「中の人」が実際に出かける旅行先にも興味が湧きますよね?
タイBLドラマ出演俳優 パース・ナクンさんに聞いてみた!
今回はタイから日本へ拠点を移し、日本での活動を活発化させているタイ人俳優パース・ナクン(Perth Nakhun)さんに、タイ国内での旅行の思い出や、日本人にお勧めしたいタイ人の間で流行っているスポットを教えてもらいました。
彼は日本だけではなくアジア全土、そして世界でも注目を集めているタイのBLドラマに出演(主な作品:『My Engineer』『Y Destiny』『Cutie Pie Series』『Kinn Porsche The Series』)し、人気となり、2024年7月現在はホリプロに所属。ミュージカル「新テニスの王子様」に出演するなど、日本で活躍の場を広げています。日本最大級の国際イベント「タイフェスティバル東京」のMCを2回連続で務めるなど、日・タイ友好の一翼を担う仕事にも積極的に取り組んでいるのです。
インタビューはすべて日本語。ほぼネイティブ並みの日本語は、20歳を過ぎてから大学で勉強したとのこと。タイ語・英語・日本語のトリリンガルということで、今後の活躍はワールドワイドになりそう。
バンコクの喧騒を逃れビーチで島ライフをするのが好き
ーーパースさんはタイ人ですが、オーストラリアのパース生まれなんですよね?とても海がきれいな都市ですが、タイに移ってからもタイのきれいな海で過ごすことが好きですか?
パース:仕事では色々な都市や場所でロケをしましたけど、プライベートな旅行は忙しくてなかなかできなかったですね。でも、やっぱりプライベートの旅行はビーチでした。
住んでいたのはバンコクなんですけど、バンコクは騒々しいでしょう?時々抜け出したくなったんです。
ーーお好きなビーチは?
パース:旅行で行くなら、プーケットとラヨーン。プーケット島より北にあるカオラックも好きですね。最高ですよ!「島ライフ」。
おすすめのプーケットの過ごし方
ーータイのビーチって良いですよね。私もよく行きます。
パース:仕事や利便性を考えると、生活したいとは思わないけど、心を休ませたい時、タイのビーチは最高。自然も豊かだし、海もきれいですよね。
アイランドホッピング
プーケットに行ったらぜひおすすめしたのが、アイランドホッピング。プーケットを中心に有名なピピ島や、パンガン島には行ってほしいな。
リクエストや、アイランドホッピングツアーの内容によっては、穴場のビーチやあまり観光客が行かないビーチにも連れて行ってくれると思います。
フォトスポットのプーケットタウン旧市街
プーケットのフォトスポットとして人気が高いのがプーケットタウンの旧市街です。チャイニーズとポルトガル建築の混ざった「シノポルトギー様式」の建物がカラフルで、アートも描かれています。2回も行きました。最高ですね!
ただ、僕が泊まったホテルがタウンから遠くて、タクシーを呼んで行ったんですけど、島価格で高かった(笑)。まあ日本のタクシー代よりは安いんですけど、僕は2回とも日帰りで行ったので、もし皆さんが行く場合は、せっかくなので、オールドタウンのホテルに泊まって、夜の雰囲気も楽しんでほしいです。
カオラックが穴場的で静か!
ーーカオラックはプーケット島から車で1時間くらい北に行きますよね。
パース:はい。そうです。僕が一番好きなのは、プーケット島からは離れますが、その、カオラックです(笑)。プーケット本島より、海がきれいだし、プーケットほど観光客が多くない。外国人の方も多いけれど、最近はタイ人も多く行っている場所だと思います。
シミラン諸島国立公園の入り口のビーチなので、本当に海がきれいだし、ここからもシミラン諸島へのアイランドホッピングができますよ。
バンコクに住んでいたパースさんがすすめる観光スポットは?
タイ旅行と言うと、バンコクから始める方も多いはず。パースさんはバンコクに住み、俳優の仕事をしていました。お気に入りのバンコクの場所や、日本人が遊びに行くとしたら、どこがおすすめなのかを聞いてみました!
住んでいたエカマイ・トンロー周辺が落ち着く!でも...
ーーパースさんはバンコクに住んでいたんですよね?
パース:はい。オーストラリアからタイに移って9年間はバンコクです。そのうちの2年間はエカマイのコンドミニアムで一人暮らしをしていました。
ーーお気に入りの場所はどこですか?
パース:住んでいた場所に戻ると安心するからバンコクに帰省したら、一人暮らしをしていたエカマイに立ち寄ると思います(笑)。
昔はタイ人の間では、トンローやエカマイが流行っていました。クラブやパブが多いので、パーティー好きに人気なんですよね。
僕は基本オタクなので、家からは出るけど賑やかな場所には行かないですけどね(笑)。
ーーエカマイとトンローは隣り合った通りですけど、BTS(バンコクの高架鉄道)の駅周辺は大都会ですね。でも、路地に入ると、名店のタイ料理屋さんや、小さい穴場の食堂もあります。カフェやスイーツショップもあるし。
パース:エカマイやトンローは和食屋が多くてね。日本人観光客にタイを感じてもらえるかな~(笑)。タイ人は本格的な和食が食べられるから、トンロー、エカマイが好きだけど、日本人旅行者は帰国してから食べればいいから(笑)。
でも、バンコクで夜、クラブで踊りたい人や、ライブで盛り上がりたい人、バーで飲みたい人には、とってもおすすめですよ。
アーリー駅付近が下北沢や吉祥寺っぽい雰囲気
パース:最近はBTSアーリー駅付近が、東京で言うと、下北沢や吉祥寺みたいな雰囲気で人気があります。若い人の間ではクールな場所っていう感じですね。
おしゃれなカフェ、ライブハウス、ミュージックバーがたくさんできています。
タイ人はSNSが大好きだから、何かを食べるとしても、プラスきれいなキレイな写真が撮れた方が良いんですよ。
アーリーでカフェを経営する人は、今は真っ先に映えを意識して店舗を作っていますね。
アーリーは凄く素敵だと思うけど、でも、めちゃくちゃ流行っているから、色々な物が高くなってしまいました(笑)。
ーー今は円安なので、そういった庶民的感覚を持ってくださっている俳優さんに解説してもらうとありがたいですねー。
パース:...(笑)。
パースさんおすすめ!バンコクのお得なショッピングスポット
パース:バンコクで、お得にショッピングしながら、タイらしさを楽しむなら、やっぱりJJマーケット(チャトチャック市場※金・土・日のみ営業)かな。
僕は結構好き。タイも物価が上がってきているから、少しずつ値段は上がってるけど、それでもまだ安いし、お土産を買うのが楽しいと思う。
カオサン通りも安くてかわいい服やアクセサリーが売っているし、パブやカフェも充実しているから楽しいですよ。賑やかな場所が好きな人にはおすすめ。
それから、バンコクに2か所あるJODD FAIRS(ジョッドフェアーズ)ナイトマーケット。ラマ9世駅と、パホンヨーティンにあります。色々な屋台やグルメが集まっていて、色々な料理が楽しめます。雰囲気も面白い!
ーー屋外スポットがタイらしくてお得に楽しめる印象ですね。最近タイの乾季の猛暑で気温が40度を超えますね。そんな時、避難するとすれば、パースさんはどのあたりで涼んでいましたか?
パース:僕はプロンポン駅周辺が便利で良いと思いますね。駅直結でエムポリアム、EmQuartier(エムクオーティエ)、Emsphere (エムスフィア)と3つの高級ショッピングモールがあって、無理をしないでエアコンの効いている場所でショッピングしたり、食事ができます。
でもエムスフィアだけ、完成前に僕は日本に移ったので、まだ行けていないんです(笑)。
タイ旅行の一番の魅力はタイ人
ーーパースさんにとって、タイ旅行の一番の魅力や自慢したいところはどこですか?
パース:タイ旅行の魅力は、タイ料理や美しい自然、寺院とか、色々浮かぶ方もいると思うんですけど、僕が思うタイの一番の魅力は、タイ人だと思っています。本当に優しくて、明るい人たちです。地方の島の人たちはもっとチル。
タイ旅行に出かけたら、タイ人とのコミュニケーションも楽しんでくださいね。
タイ旅行で気を付けたい最近の気象のこと
オーストラリア人とタイ人のハーフであり、オーストラリアからタイに移住したパースさんは、旅行者としての目線も正確です。
また、自らをオタクと表現するパースさん。いわゆるバンコクの華やかな場所に出かけるのは得意ではないからこそ、的確な過ごし方を伝授してくれました。
世界的な異常気象により、我が愛するタイも、過ごしづらい時期が増えています。特に2月後半から5月の雨季直前の乾季は、本来雨が降らないトップシーズンではあるものの、この所は40度超えが続く日々。2024年の4月は場所によっては45度超え。暑さに強いタイ人も熱中症で倒れる方が続出しました。かく言う私もその時期にタイに到着。空港を出た瞬間、初めて身体と心が離れるような「あれ?タイで入院するのかな?」と危機感を感じる体調の悪さを経験しました。
こんな時期に、水上マーケットや炎天下の寺院巡りは非常に危険。
季節によってはバンコクならではのエアコンの効いた巨大ショッピングモールやエリアで過ごし、その後は、おしゃれなカフェ巡り。気温が少し下がる夜に、JODD FAIRS(ジョッドフェアーズ)ナイトマーケットやアジアティークなどのナイトマーケットに行くという流れが、理想のスタイルかもしれません。
酷暑の季節にはチャオプラヤー川沿いにあるICONSIAM(アイコンサイアム)もおすすめ。水上マーケット気分が楽しみながらお得にタイグルメが食べ歩けるフードコート「スークサイアム(SookSiam)」が入っています。
涼しい時間になったら、チャオプラヤー川の乗り合いボート「チャオプラヤーエキスプレス」に乗って、リバーサイド観光もできますよ!こちらもお試しあれ。
取材協力:パース・ナクン(Perth Nakhun)
X(旧Twitter)https://x.com/PerthNakhun
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