Yahoo!ニュース

「ハズレのさつまいもを避ける選び方」たった1つのコツを八百屋が伝授

青髪のテツ八百屋歴14年|野菜のプロ

こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。

この夏は猛暑で、先日まで暑い日が続いていましたが、急に涼しくなってきていきなり秋らしい気温になりましたね。

スーパーの野菜、果物コーナーもこの時期は夏の売り場から秋の売り場に変わっていっています。この時期はさつまいもや栗、梨や柿など秋の味覚がたくさんありますが、皆さんはどれをよく食べますか?

この時期になると、私はさつまいもご飯が食べたくなってくるんです。ホクホクと甘いさつまいもご飯...最高ですよね!!!!(圧)

そんなさつまいもですが、もったいない選び方をしている人が多くいる野菜なんです。さつまいもを調理してみたはいいけど、なんだか甘味が足りないとか、もっとねっとりしてて欲しかったと思ったことがある方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は「おいしいさつまいもの選び方」を紹介します。

おいしいさつまいもの選び方

先にさつまいもの鮮度チェックの方法を簡単に説明します。

さつまいもの両端にシワがあったり、水っぽくなっていたり、カビが生えているものは避けた方が良いです。

さつまいもの場合は、鮮度チェックも重要ですが、鮮度劣化が遅い野菜なので、傷んでいるものが売り場に出ていることは稀です。なので鮮度よりも品種選びで間違えないようにして欲しいんです。

さつまいもは品種による味の差が大きい野菜なので、品種を間違えると、甘味が足りなかったり、逆に甘すぎたり、ねっとりしたものが欲しかったのに、ホクホクしていたり、その逆も...とガッカリすることになります。

そこで、よく出回っている品種の特徴を簡単に書きますので、参考にしてくださいね。

紅はるか

個人的に焼き芋にするなら、一押しの品種は「紅はるか」です。

紅はるかは一般なお店で出回っている品種の中では糖度が抜群に高いのですが、ただ甘いだけでなく、どこか上品な甘みで多くのファンを魅了しているさつまいもです。肉質はしっとりとしているのも紅はるかの特徴です。

非常に糖度の高いさつまいもなので、焼き芋だけでなく、パンケーキなどのスイーツの材料にもおすすめのさつまいもです。

なると金時

炒め物、お味噌汁の具、天ぷらなどご飯のおかずとして調理する時におすすめのさつまいもは「なると金時」です。

なると金時は紅はるかや安納芋のような、めちゃくちゃ糖度が高いということはなく、少し控えめで上品な甘さが特徴です。食感もホクホクとしているので、ご飯のおかずとしての料理には主張が強くないのでピッタリです。

もちろんそういった用途でも甘いさつまいもが好みという方もいますが、個人的に焼き芋やスイーツ以外の料理はなると金時くらいの甘さのものが好みで、同じように感じている方も多いのではないかと思います。

安納芋

紅はるかと同様に、焼き芋やスイーツにおすすめなのが「安納芋」です。

紅はるかの食感がしっとりなのに対して、安納芋はねっとりといった表現が合う気がします。

安納芋はカロテンがにんじんと同じくらい含まれてい流ということもあって、個人的に少しにんじんっぽい味がする気がします(同じ意見の方いるかなあ)

紅はるか同様に、非常に甘みが強い品種なので、好みでどちらか選ぶようなイメージで良いかなと思います。

シルクスイート

シルクスイートはその名前の通り「絹のようにしっとり滑らかに焼き上がる」という由来のあるさつまいもです。

こちらも甘みが強い品種なので、焼き芋がおすすめです。ご家族のいる方は「紅はるか」「安納芋」「シルクスイート」を焼き芋にして食べ比べてみると楽しいかもしれません。

さつまいもの選び方まとめ

今回は「さつまいもの選び方」を紹介しました。

ぜひ今回の記事を参考にして、これからの季節おいしいさつまいもをたくさん食べていただけると嬉しいです。

他にも「八百屋が秋に食べたい最高においしい梨を紹介」や「シャインマスカットの後継品種クイーンルージュがおいしすぎた!レビューします」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。

八百屋歴14年|野菜のプロ

八百屋歴14年|野菜や果物の選び方、保存方法、食べ方、豆知識など発信|Xのフォロワー数は70万人超|野菜の本を5冊出版|ブログ『やさいのトリセツ』を運営

青髪のテツの最近の記事