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深掘りの日本語4~てにをは物語~

AZUSA国語講師/図書館司書/編集者

一字でニュアンスの変わる「助詞」、おそるべし!

 てにをは がおかしい、って言われたことありませんか。「は? それなに?」と思った人も、実は、意外と使えたりしています。ただ、多少間違って……

たとえば下のフキダシ部分には、「に」「へ」のどちらが入るのでしょうか。

姉は、太郎がどの方向へ行ったかを語ります。へ は方向を強調

太郎は、自分がどこにいたかを語ります。  に は、場所を強調

正解は 姉「太郎は学校 へ 行ったよ」

    太郎「僕は学校 に いたよ」

格助詞を正確に使えると、短い言葉でも自分の言いたいことがしっかり伝わる気がします。

大人だから日本語 大人でも日本語

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国語講師/図書館司書/編集者

國學院大学卒。金田一春彦に師事。出版社勤務を経てフリー編集者、ライター、図書館司書に。文章講座レクチャーをきっかけに国語講師へ。国公立および私立中高で国語の授業も受け持ち、#中学受験 ほか受験対策も担当。編著書に『なごみ歳時記』(永岡書店)、『校閲記者の目』(毎日新聞出版)他多数。『校閲記者の目』はプロが集まる現場、神保町の三省堂本店(現在改装中)でロングセラーとなった。 稲作文化のふるさと・中国雲南省への旅行と、仏教芸術の宝庫・敦煌シルクロードへの旅が好き。

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