祝!! 大谷選手の言葉の使い方に思う
皆さん、こんにちは。WBⅭ、一瞬でも目が離せませんでしたね。朝はアメリカとの決勝戦を前にした、大谷選手のチームへの呼びかけがツイッターで話題になりました。#大谷 #WBⅭ決勝 #侍ジャパン
テレビで見ていて、まず「憧れるのをやめましょう」という言葉から始まったので、えっと思いました。「(一位になるのを)憧れるのをやめましょう」、という意図かと、一瞬誤解したのです。つまり、「何に」憧れるのか、目的格を抜いてしゃべりだしたのが、素晴らしい。一流選手は言葉の使い方がめちゃめちゃ恰好よく、しかも正確なのです。
詳しくは後で~謎を残す
続いて、何に憧れるのかを語ってくれます。アメリカの有名選手に憧れるな、ということだったのですね。ではどうするの? 次に、謎が明かされます。
●憧れたら越えられない
●越えて、トップになるために来た
なるほど~。そして、最後がまた洒落ていました。
今日だけは、憧れるのを捨てましょう
この言葉でしめくくられました。
教室では、序破急といい、結論を先に言うことのプレゼン効果を教えています。
そうすると、結論→中身→結論 の順序で話すため、結論を2回言っていることになり、効果としては半減。そもそも中身を聞いた意味がなくなりますからね。だから、同じくりかえしではなく、少しズラすこと、と伝えています。
大谷選手は、「今日だけは」と最後のくだりでつけくわえていました。
最初は言っていないんです。最後に「今日だけは憧れるのをやめましょう」ということで、冒頭とはまた違う深みを感じます。つまり、憧れるな、と言っているわけではない。
今日だけは やめよう
何か、これが泣かせますね。明日からはまた憧れていいんです。でも、今日だけは……。
今日だけは、と思うことで人間、がんばれることたくさんあると思います。