きょうだいで違う保育園に通うメリット5つ「現役保育士目線」ママ友ネットワークが2倍
現役の保育士(幼保英検1級)です。
未就学児のきょうだいが2人以上いる場合は、「きょうだいで同じ保育園が良い」と考える方が多いのではないでしょうか。
複数の保育園をはしごして登園・降園をするのは大変ですから。
一方、あえてきょうだいで違う保育園や幼稚園に通っているご家庭もあります。
今回は、現役の保育士から見た、きょうだいで違う保育園・幼稚園に通うメリットを紹介していきますよ。
年齢に合わせて保育園の規模を選べる
特定の大人との愛着形成が重要な0歳児と、お友達と関わりながら協働作業ができる5歳児とでは、最適な保育環境が異なりますよね。
中大規模保育園では、0歳児クラスは他の大きい子のクラスと活動場所が被らないように配慮したり、小規模保育園では年齢が上がるにつれ他の保育園児との交流の機会を作ったりと様々な配慮をしています。
ただし、配慮にも限界があります。
例えば・・
中大規模保育園の例
入園したての0歳児が外遊びをしていると、上のクラスの子たちが「かわいいー!」とやたらと近い距離で近づいて来ます。
異年齢交流は大切ですが、保育士たちは「もうちょっと離れてー!」「お顔は触らない」と四六時中言っている気がしますよ。
小規模保育園の例
運動会や発表会など大きい行事がなく、保護者としての楽しみが少ないと感じることも多いでしょう。
子どもにとっても年齢が上がるにつれ、お友達と一緒に表現する体験が積めると望ましいですが、在籍する保育園の環境に左右されるところも大きいです。
大きい行事には広い会場と多数の職員が必要になるので、それらを確保することは小規模保育園では難しいのですね。
このように、きょうだいで違う保育園に通園していれば、それぞれの年齢に望ましい環境を選べる可能性があります。
保育園の個性を客観的に評価できる
1つとして同じ保育園はありません。
姉妹園だとしてもその保育内容は全く異なります。
きょうだいで違う保育園に通うことで、客観的に保育園同士を比較して評価できるという利点があります。
きょうだいで同じ保育園に入園したものの、1年後に揃って転園というご家庭もあ少なくありません。
きょうだい全員を転園させなくてはいけないリスクを負うよりも、はじめは2園に通園して個性を見極めてから1園に絞るのも悪くない選択です。
ママ友ネットワークが2倍
きょうだいで違う保育園に通うことで、ママ友ネットワークも2倍に拡大します。
他の保護者との交流が好きな方なら嬉しいですよね。
ママ友付き合いが苦手な方も過度な心配はいりませんよ。
保育園を利用する保護者は就労していることが前提なので、LINEでゆるくつながっておいて、必要なときだけ集まったり、やり取りをしたりという程度です。
ママ友ネットワークから情報収集をしたいのであれば、きょうだいで違う保育園に通うことも役に立ちますね。
きょうだいが体調不良時にも通園し易い
保育園の担任の先生同士は常に連携しています。
きょうだいが同じ保育園にいる場合は、一人が体調不良になるときょうだいの担任にすぐ共有され、検温や視診などをして体調を改めて確認します。
現役の保育士の立場では、「きょうだい同士は高確率で伝染る」くらいに思っているのは偽らざる事実です。
体調不良によるお休みの場合、保育園によっては「きょうだいの◯◯ちゃんの方もお休み可能ですか?」と打診する場合もあるでしょう。
きょうだいが別の保育園の場合は、きょうだいの担任同士の連携はないので、体調が良好な方の子は預けやすいですね。
行事を何度も観覧できる
運動会や発表会などの大規模行事。
保護者の方に楽しんでいただくために先生たちも時間をかけて準備しています。
行事が終わって帰宅するときには、皆さん「楽しかったです」といって感想をくださいます。
きょうだいで同じ保育園だと、行事を観覧できるのは1回ですが、別の保育園に通園している場合は2回以上観覧できますね。
まとめ
現役の保育士から見た、きょうだいで違う保育園・幼稚園に通うメリットを紹介してきました。
逆に、きょうだいで”同じ”保育園に通うメリットについては、以下の記事で紹介していますので、合わせてご覧いただければ幸いです。
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