【子どものSOS】不登校の前触れは?どんな行動に注意が必要?
「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によって、不登校児童生徒数が過去最多になったことが明らかとなりました。
そこで今回は、子どもが不登校になる前触れや注意しておきたい行動、対処法について解説していきます。
令和4年度の不登校児童生徒数は過去最多に
令和4年度の国立、公立、私立の小・中学校の不登校児童生徒数が約29万9千人となり、過去最多となったことが明らかとなりました。
- 学校内外で相談を受けていない児童生徒数:約11万4千人
- 小・中・高・特別支援学校におけるいじめの認知件数:約68万2千件
- 重大事態の発生件数:923件
いずれでも過去最多人数(件数)となり、不登校やいじめに関して悩む子どもやその親は今後益々増えていくと考えられます。
不登校の前触れは?どんな行動に注意が必要?
不登校の原因は子どもによってさまざまですが、多くの場合、学校へ行けなくなる前兆が存在します。
これらの前兆を早期に察知し、適切に対応することが不登校の予防に繋がります。
以下に、不登校の前兆となりうる事例を挙げてみましょう。
不登校の前兆となりうる行動・様子
- 帰宅後、イライラしていることが多い
- 帰宅後、異常に疲れている様子が見られる
- (以前はしていたのに)学校の話を急にしなくなる
- (以前はしていたのに)友だちの話を急にしなくなる
- (以前はしていたのに)宿題をしなくなる
- 行き渋りが見られる
- 遅刻や早退が増える
- 部活動を休みがちになる(行きたがらない)
- 習い事を休みがちになる(行きたがらない)
- 日曜の夜になると体調を崩す
- 夜眠れない
- 朝起きられない
- 朝になると頭やお腹が痛くなる
- 食欲がない
こうしたSOSを見逃さず、早期に対処できるように、普段から子どもの様子を気にかけておくことが必要です。
子どものSOSを感じた時の対処法
子どもの様子がいつもと違う、おかしいと感じたときには早めに対応することが大切です。
まずは、
- 無理をさせずに学校を休ませる
- 無理をさせずに部活動や習い事を休ませる
- じっくり話を聞いてあげる
など子どもに寄り添った対応が必要です。
学校や習い事に行きたがらない場合、「怠け」と思ってしまいがちですが、実際には子どもが大きなトラブルや悩みを抱えている可能性もあります。
そのため、行き渋りが発生した場合には「いつもと違う行動や言動はなかったか」直近1週間を振り返ってみると良いでしょう。
また、困ったときには学校との連携・協力も必要です。
子どもが話したがらない場合や単なる怠けなのか不登校の前触れなのか判断しかねるときには、学校へ電話をして担任の先生に学校での様子を聞いてみるのも良いでしょう。