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返品に寛大?"開封済”でも受け入れるって言われて試してみた

樫山ひか漫画家/イラストレーター

オランダ在住ひかさん夫婦。蛇口から水漏れが起こり、オランダはDIY文化に熱心との事で自分たちで直してみることにしました。

オランダといえば、DIY好きな国民性で知られています。家の修理やリフォーム、家具作りなどに情熱を注ぐ人が多く、最大手のホームセンターのウェブサイトには「修理のやり方」や「必要な材料・道具」が豊富に紹介されています。加えて、専門的な道具もレンタル可能なので、初心者にも気軽にDIYが始められる環境が整っています。

そんなDIY文化の中、オランダで初めて蛇口の漏れ修理に挑戦したひかさん。ところが、日本とは少し異なる蛇口の仕様や部品の多さに、必要なパーツ選びにてこずってしまいました。見た目が似た部品が多く、直感的に選んだ部品が合わず、残念ながらうまくいかずに終わってしまったのです。

しかし、ここで頼りになるのが、オランダの「返品文化」。オランダでは、商品返品への寛容さが広く知られ、購入した商品が合わなかった場合でも、ほとんどの場合スムーズに返品が可能です。これを知っていたひかさんは、「一度装着してみて合わなかった開封済の部品」を店舗のサービスカウンターに持っていくことにしました。

果たして、受付はあっさりと返品を受け入れてくれたのです。「こんな簡単に?」と驚きつつも、戸惑うひかさんたちに対し、店員さんは「みんなこれくらいは返品してるわよ」とニッコリ。さらに、「ちゃんと合う部品を見つけて修理が無事に完了できた?」と気遣ってくれました。

ひかさんは、日本で販売員の経験がありますが、日本では開封済や使用済みの返品は「不良品」でないとほとんど受け入れられません。そんな彼女にとって、この寛大な対応はまさにカルチャーショックだったようです。

「DIYが盛んなだけでなく、返品にも柔軟なオランダの文化に救われた」と語るひかさん。オランダでの初めての修理体験は、DIYの楽しさと意外な国民性の発見に満ちた一日となりました。

漫画家/イラストレーター

オランダ在住のエッセイ漫画家。日本人夫婦目線によるオランダでの日常生活や海外で出会ったネタなどをクスっと笑える漫画で紹介。ライブドア公式ブロガー。ブログ、Twitter、インスタで毎日漫画を更新中!

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