【名古屋市】9月に1周年を迎えた「カザミウサギ」さんの洋菓子は見た目も味も別格だった
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/hayajunro/article/00602729/top_1696827361814.jpeg?exp=10800)
風に向かう雄々しいイメージの風見鶏と、うさぎが持つ柔らかく癒やされる雰囲気という真逆のもをかけ合わせた店名が印象的な洋菓子店「カザミ ウサギ」さんに、おじゃましました。店名だけでなく、いろんなギャップで魅了させてくれるお店でしたよ。
薄暗い雰囲気の洞窟がお店の入り口です。少し入りづらい印象を持ちますが、一足お店に踏み入ると、そこには別世界が広がっていました。壁にはおいしそうな焼き菓子が盛られたカゴがたくさん並んでいます。
![フックや並び、カゴの形など不ぞろいなところに「何かいいものがありそう」とワクワクさせられる](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/hayajunro/article/00602729/internal_1696826112516.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ショーケースも華やか。ディティールにこだわった洋菓子は見た目からしておいしそう。
オーナーの伊達さんは、大学を卒業した後、調理師学校を経てパティシエの世界に。ホテルや、フレンチレストランから独立した老舗の洋菓子店で経験を積み、昨年9月に自分のお店をオープンしたそうです。「勤めていた時は、他の人も同じ様に作れるものじゃないと駄目なので、新たなお菓子を提案しても『他の人がつくれないから』という理由で却下されることがあったのですが、今は、自分だけが作るので自由にやれています」(伊達さん)
![まるで宝石箱のようなショーケース](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/hayajunro/article/00602729/internal_1696826125921.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
使う素材にもこだわりがありました。プリンやカスタードクリーム、生クリームにはてんさい糖を使っており、上品で優しい甘さが好評なんだそうです。
![うさぎをイメージしたシュークリーム](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/hayajunro/article/00602729/internal_1696826186605.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
また、生クリームは扱いやすくするため、植物性のコンパウンドを混ぜることが多いようですが、それをしてしまうと油っぽくなってしまうそうで、「カザミ ウサギ」さんは「オールフレッシュ」にこだわっています。「生クリームが苦手だった人からも『さっぱりしていて食べやすかった。ペロリと食べちゃった』と言ってもらえます」(伊達さん)
![ケーキやタルトには小さな花が添えられていて、ほっこりする](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/hayajunro/article/00602729/internal_1696834269466.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
素材の扱いや組み合わせ、形や工程など、確かな技術がないと再現できないと思わせるものばかりでした。
![とにかく手間暇かけて作られた「おばあちゃんのアップルパイ」葉っぱのパイを乗せてじっくり焼き上げられたもの](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/hayajunro/article/00602729/internal_1696826198174.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
「お店にあるもの全部食べてみたい」と感じましたが、そういうわけにはいかないため、今回筆者はタルトを2種類購入しました。
まずは「いちじくのタルト」。ピスタチオのクリームとカスタードクリームの上にざく切りの黒いちじくが盛られています。そこに、白い一輪の花が添えられていました。てんさい糖を使った優しい味のクリームと甘みの強いいちじくの相性が抜群ですね。食感もしっとりしていて、とてもおいしくいただきました。
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そして、もう一つは「タルト ル レザン」です。シャインマスカットとクイーンルージュなど皮ごと食べられるぶどうの上に生クリームが盛られたもので、中にはカスタードクリームも使われています。少し酸味のあるジャムが敷かれていて、フルーツのフレッシュな風味を引き立たせています。生クリームの上には丁寧にカットされたぶどうと小さな一輪の花が添えられていて、見た目でも楽しめます。こちらは、フルーツのプリッとした食感と柔らかいクリーム、しっとりした生地の絶妙でバランスの良い食感が楽しめるものでした。2つとも結構ボリュームがあるものでしたが、クリームがサッパリしているのでペロリと食べてしまいました。
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「カザミ ウサギ」さんは、焼き菓子のラインアップも充実していて、ひとつずつ手絞りして作られたうさぎのクッキーなどを瓶に詰めた「クッキーポプリ瓶」がカワイイと人気なんだそうです。季節ごとに中身が変わるそうで、この時期は、かぼちゃの種がアクセントになったサブレで季節を表現していました。
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また、手土産に好評だというバームクーヘンは「柾目(まさめ)」スタイル。板状に焼いてキューブ状にカットされており、リキュールを使用した香しい風味が特徴です。「まずは、守山区を代表する手土産になってほしい。そして『いずれ、新たな名古屋名物になればいいな』という野望を胸に力を入れて作り込んでいる商品です(笑)」(伊達さん)
![贈答用に専用の箱に入れた詰め合わせも。うさぎのクッキーと組み合わせたものも人気](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/hayajunro/article/00602729/internal_1696826228439.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
「油断してたらおいしかった」というギャップを感じてもらいたいという気持ちを込めて作っているというお菓子は、どれも食べる前からおいしそうで「これは間違いないでしょう」と思わせてくれるものばかりでした。今はまだローカルのケーキ屋さんといった感じのお店ですが、有名店として広く知られる日が来るのもそう遠くないかもしれません。事実、お土産にもらった方がお店を探して買いに来るケースも多いのだとか。
お店の横には3台分の駐車スペースがありますので、車で行っても安心です。店内にはイートインもありますので、休憩のために気軽に立ち寄ることもできます。
![落ち着いた印象のイートイン](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/hayajunro/article/00602729/internal_1696837573169.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
あなたもぜひ、すてきなギャップを楽しんでみてはいかがですか?
店舗情報
店名:カザミ ウサギ
住所:名古屋市守山区大森5-1212
TEL:052-977-6946
営業時間:10:00~18:00(日曜日~16:00)
休日:月・火曜日(不定休あり)
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