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24戦全勝15KOの新星ウエルター級

林壮一ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Amanda Westcott/SHOWTIME

 24戦全勝15KOでIBFウエルター級9位、WBC同級10位にランクされるラシディ・エリスが1月7日にリングに上がる。対戦相手は25勝(24KO)1敗でIBF10位のコロンビア人ファイター、ロイマン・ヴィラ。

 先日の記者会見でのエリスの言葉をご紹介しよう。

 「半年ぶりの試合だ。楽しみだよ。リングに上がれる幸せを感じている。ヴィラはタフな選手らしいな。激しいファイトになるだろう。それが俺のモチベーションを上げている。より強くなった自分をご覧に入れるよ。

 今はただ、来たるべきビッグファイトに向けてハードに練習するだけだ。2023年中にウエルター級で最強となりたいね。それに向けてのスタートだ。素晴らしい興行となるのは間違いない。是非、PPVで俺の能力を目にしてくれ。

 マジで試合が待ち遠しい。ついに俺の時間がやってくるんだ。技術、ボクシングIQの高さ、スピードでヴィラを圧倒するさ」

 ヴィラは1敗しているが。そのKO率の高さが目を引く。まさに、世界9位と10位の潰し合いだ。このところSHOWTIMEは好カードを組むが、今回も目の離せない一戦となりそうだ。

3冠王者スペンス
3冠王者スペンス写真:ロイター/アフロ

 何度か本コーナーで記してきたが、今日のウエルター級で最もファンの注目を集めるー戦は、WBA/WBC/IBFチャンピオンのエロール・スペンス・ジュニアとWBO王者、テレンス・クロフォードとの4冠統一戦だ。

 しかし、実現に時間を要している。

WBOチャンプ、クロフォード
WBOチャンプ、クロフォード写真:ロイター/アフロ

 頂上決戦の交渉中に、実力派の世界ランカー同士が対決するのは魅力的だ。1月7日は、どんな試合となるだろうか。

ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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