【神戸市中央区】発祥の地神戸・日本近代洋服発祥の地記念碑 ハイカラでオシャレな街のルーツ
神戸はお洒落な街としても有名です。どこか垢抜けていてトレンドの波に乗った着こなしをしている人たちを神戸ではよく目にします。その原点は洋服が発祥した地だからかもしれません。神戸のファッションの歴史を少しひもといてみましょう。
日本の近代の洋装は神戸から始まった
1869年(明治2年)に現在の東遊園地付近にイギリス人のカベルが洋服店を開業したのが神戸で初めての洋装のお店。その由来が書かれた記念碑が東遊園地に建立されています。
カベルの開業から14年後、カベルの一番弟子の柴田音吉により日本人として初めて開業する洋服店が元町にできました。それからは日本人のテーラーも増えていき、神戸製の紳士服は「神戸服」としてブランド化して有名になっていきます。
洋装をはじめとするハイカラな文化が栄えた場所は、外国人が北野エリアに移住し海側に通勤するための道のトアロードでした。外国人がよく行き来したトアロード沿いには外国人向けのショップが増え、舶来のおしゃれなものを扱う賑やかな通りになり現在でも感度の高いショップが並ぶ場所へと引き継がれています。
神戸がいまでもお洒落な街として名が通るのはこの洋服を発端に西洋のを扱ってきた歴史に基づいていることがよくわかります。
六甲アイランドにはファッションをサポートする施設
単に神戸での洋服の歴史が古いだけではなく、地場企業としての支援施設もあります。それが神戸のファッションビジネスをサポートする複合施設の神戸ファッションマートで六甲アイランドにあります。
神戸ファッションマートの近くには神戸ファッション美術館もあります。ファッションをテーマにした日本でも珍しい美術館です。なお、この記事のトップ画像は神戸ファッション美術館で開催されていた「内藤ルネ展」の展示物を撮影したものです。
2022年からは若い女性をターゲットにしたファッションショーのKOBE COLLECTIONが開催されています。2023年は4月に開催されました。
古いファッションの歴史もあり新しい世代のファッションも担う街の神戸。これからもファッションの街としての発展にも目が離せません。
東遊園地
兵庫県神戸市中央区加納町6-4-1
JR 三ノ宮、阪神阪急 三宮駅より徒歩約10分