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42歳以上で2度の「マルチ本塁打」は3人目。通算63度のマルチ本塁打は5位タイ

宇根夏樹ベースボール・ライター
アルバート・プーホルス(セントルイス・カーディナルス)Aug 14, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月14日、アルバート・プーホルス(セントルイス・カーディナルス)は、2回裏と8回裏にホームランを打った。

 現在、プーホルスの年齢は、42歳と210日だ。今シーズンのマルチ本塁打は、5月22日の1試合2本に続く2度目。この当時は、42歳と126日だった。

 42歳以上で2度以上のマルチ本塁打を記録した選手は、カールトン・フィスクバリー・ボンズ、プーホルスの3人しかいない。フィスクは、1991年の8月29日(43歳と246日)と10月3日(43歳と281日)のダブルヘッダー2試合目に2本ずつ。ボンズは、2006年8月29日(42歳と36日)、2007年の4月13日(42歳と263日)と7月19日(42歳と360日)にそれぞれ2本だ。

 また、プーホルスのマルチ本塁打は通算63度目。歴代5位のウィリー・メイズに並んだ。マルチ本塁打の通算トップ10は、以下のとおりだ。

筆者作成
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 プーホルスは、今シーズン限りでユニフォームを脱ぐ。マルチ本塁打の歴代4位は67度のマーク・マグワイアなので、追いつくのは難しそうだが、あと1度記録すると、42歳以上で3度は、ボンズと並ぶ最多タイとなる。

 なお、プーホルスの通算689本塁打は、歴代6位に位置している。歴代5位のアレックス・ロドリゲスとは、7本差だ。今シーズン、プーホルスのホームランは、8月14日の2本を含めて10本。ロドリゲスに並ぶ、もしくはロドリゲスを上回るのは、不可能ではないとはいえ、こちらも少し厳しい。

 もっとも、プーホルスの殿堂入りは、すでに確定していると言っていいだろう。ちなみに、マルチ本塁打のトップ10にいる、プーホルス以外の9人中、ボンズ、サミー・ソーサ、マグワイア、ロドリゲスの4人は、殿堂入りしていない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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