各球団に在籍するMVPと沢村賞の受賞者。合計人数は、埼玉西武と福岡ソフトバンクの各4人が最多
現在の福岡ソフトバンクホークスには、MVP(最優秀選手)の受賞者が4人在籍している。和田毅、ウラディミール・バレンティン、柳田悠岐、デニス・サファテがそうだ。これは、12球団最多。一方、沢村栄治賞(沢村賞)を受賞したことのある投手が最も多いのは、涌井秀章と田中将大を擁する、東北楽天ゴールデンイーグルスだ。
MVPと沢村賞の受賞者を、現在の在籍球団ごとに合計すると、福岡ソフトバンクと埼玉西武ライオンズの各4人が最多となる。福岡ソフトバンクのMVP4人に対し、埼玉西武はMVP3人と沢村賞1人だが、両球団とも、野手と投手が2人ずつ。4人のなかに、受賞後に退団して戻ってきた選手が1人いて、他球団で受賞した選手が1人いることも共通する。前者は和田と松坂大輔、後者はバレンティンと吉川光夫だ。
ただ、福岡ソフトバンクのサファテと埼玉西武の松坂は、在籍しているものの、しばらく試合に出場していない。サファテの登板は2018年が最後、松坂は中日ドラゴンズにいた2019年だ。今シーズンの試合(一軍)に出場している選手に限ると、両球団とも受賞者の合計は3人となり、読売ジャイアンツもそこに並ぶ。読売は、MVP3人と沢村賞1人。両方を受賞している菅野智之を1人として数えているので、計3人だ。
直近4シーズンのセ・リーグMVPは、現在、いずれも読売にいる。2017年と2018年は丸佳浩が広島東洋カープで受賞し、2019年は坂本勇人、2020年は菅野が選ばれた。同じスパンのパ・リーグMVPは、福岡ソフトバンクの選手と埼玉西武の選手が2人ずつだ。いずれも、その後、移籍はしていない。ちなみに、5年前の2016年にMVPを受賞したのは、セ・リーグが広島東洋の新井貴浩、パ・リーグは北海道日本ハムファイターズの大谷翔平だった。新井は2018年限りで選手生活を終え、大谷は2018年からロサンゼルス・エンジェルスでプレーしている。
なお、メジャーリーグの各球団に在籍するMVPとサイ・ヤング賞の受賞者については、こちらで書いた。