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トルコ/新たなるオスマン帝国の夢(3)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

 第一次世界大戦後にオスマン帝国の廃墟にトルコ共和国を打ち建てたケマル・アタテュルクは、同帝国の衰退の原因をイスラムに求めた。ヨーロッパが政治と宗教を分離して発展したように、トルコもイスラムを政治から切り離そうとした。イスラムを政治から排除することでトルコがヨーロッパのように近代化した国になれるとの発想である。政教分離がトルコ共和国の原則となった。宗教は公的な場面から排除された。これを世俗主義と呼ぶ。その徹底ぶりに「世俗原理主義」とでも揶揄(やゆ)されるほどである。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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