トルコ/新たなるオスマン帝国の夢(3)
第一次世界大戦後にオスマン帝国の廃墟にトルコ共和国を打ち建てたケマル・アタテュルクは、同帝国の衰退の原因をイスラムに求めた。ヨーロッパが政治と宗教を分離して発展したように、トルコもイスラムを政治から切り離そうとした。イスラムを政治から排除することでトルコがヨーロッパのように近代化した国になれるとの発想である。政教分離がトルコ共和国の原則となった。宗教は公的な場面から排除された。これを世俗主義と呼ぶ。その徹底ぶりに「世俗原理主義」とでも揶揄(やゆ)されるほどである。
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