金曜日から土曜日は、”蛇雲”の通過による気温の急降下に十分注意。
3日前の日曜日に東京で桜が満開となったのに続き、きょうは熊谷からも平年より11日早く、満開の便りが届きました。
さらに福井、津、松山、大分、宮崎から桜の開花の便りが届き、関東から九州は、今週末にかけて、一段とピンク色の世界に染まっていく所が多くなるでしょう。
しかし、週末にかけて、長々と延びる”蛇雲”が通過する影響で、激しい雨や関東などを中心に気温の激しい変動が起こりそうですから、注意が必要です。
金曜日から土曜日は”蛇雲”が通過
金曜日の正午の予想では、北海道から沖縄へ”蛇雲”が長々と延びており、西日本や日本海側で雨の所が多くなり、西日本の太平洋側を中心に雷を伴った激しい雨の降る所があるでしょう。
またこの”蛇雲”に向かって暖かな南風が強く吹きこみますので、東日本から西日本は20℃以上まで上がる所が多く、東京は22℃の予想で、5月上旬並みの陽気となりそうです。
その後、”蛇雲”は本州付近を通過し、土曜日の午前6時には、関東など太平洋側へ移動している予想です。”蛇雲”の通過した日本海側では一転寒気が流れ込むため、大きく気温がダウンし、日中にかけての最高気温は、金曜日よりも5℃から10℃も下がる予想です。
一方、東京はまだ暖かい空気の中に入っていますので、土曜日午前6時の気温は15℃以上もある予想です。
ところが土曜日の日中に”蛇雲”が関東を南下するため、本降りの雨とともに、暖かい空気から冷たい空気(寒気)に一気に入れ替わる予想で、東京の気温は日中にかけて、右肩下がりでダウンすることになるでしょう。
計算上は昼過ぎから夕方にかけて10℃を下回り、その後夜にかけて5℃近くまで下がる予想です。
このところ寒暖差が大きくなっていますが、金曜日から土曜日にかけての寒暖差にも注意が必要です。
”蛇雲”の正体は寒冷前線
金曜日から土曜日にかけて日本付近を通過する”蛇雲”の正体は低気圧から延びる寒冷前線です。
この前線付近では、南からの暖気と北からの寒気が激しく衝突するため、前線が通過する際は雷を伴った激しい雨や落雷、突風などのおそれがあります。
季節外れの暖かさから冬に戻ったような寒暖差にも注意が必要ですが、前線が通過する際のシビアウェザーに十分ご注意下さい。