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【神戸市東灘区】スペイン階段が神戸に!無料でも結構楽しめる神戸ファッション美術館も必見

斎信夫(いつき)WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

イタリア・ローマのスペイン広場にある大きな階段「スペイン階段」。映画「ローマの休日」の有名なシーンにも登場するスポットなのでご存知の方も多いかと。その「スペイン階段」という名の階段が神戸にもあります。場所は、六甲アイランドの神戸ファッションプラザ。こちらにあるファッション好き必見の「神戸ファッション美術館」も併せてご紹介。無料エリアだけでも結構楽しめるんです!

これが「スペイン階段」。2022年5月中旬にリニューアルされ、より綺麗になりました。

この柱は古代ローマ建築の柱をイメージしているのでしょうか?
今回のリニューアルでは、この柱のところにウッドデッキが新設されました。

そして、色鮮やかなスペインタイルによる美装化とベンチの設置。よりスペインっぽくなりましたね。ちなみに、ローマのスペイン広場は、バチカン市国のスペイン大使館の間近にあることから名付けられたそうです。

神戸ファッションプラザには、先日の記事でご紹介したふわふわドームがあるサン広場、ホテルプラザ神戸の他に、「神戸ファッション美術館」と「神戸ゆかりの美術館」があります。この2つの美術館への入り口が、スペイン階段を上った先に。

こちらが2つの美術館への入り口。

左手には、「神戸ゆかりの美術館」が。
神戸の地で育まれた芸術文化に触れていただくことを目的に、2007年3月にオープンした美術館です。神戸で大きな足跡を残した芸術家や現在も神戸で活躍中の芸術家たちの作品を展示しています。

2022年6月26日までは、「開館15周年記念企画展 ゆかりの美術館 ギフトの物語 ~市役所・北野から、震災をこえて~」を開催中。

そして、右手に進むと「神戸ファッション美術館」があります。
こちらは、1997年にオープンした日本初のファッションがテーマの公立美術館です。内部は1階から5階まであり、延床面積 17,000平米と大規模。ロココから現代までの服飾史を服の構造、色彩、素材、服飾史、技巧といった観点から豊富な収蔵品で展示する「コレクション展」と毎回異なるテーマの「特別展」を随時開催しています。

2022年4月16日(土)〜6月12日(日)開催の特別展は「神戸ファッション美術館 開館25周年記念 華麗なる宝塚歌劇衣装の世界」。宝塚歌劇の世界を衣装を通して紹介しています。宝塚歌劇展で衣装に特化した大規模展示は初の試みだそうですよ。宝塚ファン必見ですね。

2022年6月25日(土)〜8月28日(日)は、「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」を開催。一見ファッションとは関係なさそうですが、特別展のページにはモダンな洋服を纏った1940年の作品が紹介されています。放浪の天才画家 山下清に興味のある方は是非訪れてみてください。

「神戸ファッション美術館」には、無料で楽しめるコーナーもあります。こちらはエントランス付近にある「KH FASHION BOX」。2018年4月1日、世界的なファッションデザイナー・美術家であるコシノヒロコ氏が、名誉館長に就任したことを記念し設けられたもので、コシノヒロコ氏の作品が展示されています。

名誉館長の任期は5年で、コシノヒロコ氏は館運営へのアドバイスを行っているそうです。

展示作品は随時内容が変わり、4月16日(土)〜6月12日(日)の期間は、「窓」をキーワードに構成したコシノヒロコ氏の作品が展示されています。

洋服作品は、異国の窓を描いたオリジナルデザインのテキスタイルを使用。同デザインのタペストリーとともに展示されています。異国の窓ということですが、鮮やかな色彩はスペインのような感じもしますね。

絵画作品では、テキスタイルをコラージュして加筆、アクリル額の中に洋服を詰め込んで平面的に構成した作品「衣の中に見る絵画」を展示。

こちらのコーナーは写真撮影OKです。インスタ映えする写真も撮れますよ。

3階には、国内外のファッション関連の蔵書約40,000冊、仏・米・伊のVOGUEやELLEなど、20世紀初頭からのファッション雑誌のバックナンバーを閲覧できるライブラリーもあります。ファッションに興味のある方なら一日中いても飽きないのではないでしょうか。

UFOをイメージさせる建物の中には、オルビスホールが。最大424席のイベント空間で、ファッションショー、コンサート、展示会など様々な催しの会場として使われています。

UFOに吸い込まれていくような感じの入り口が面白いですね。ふわふわドームがあるサン広場からエスカレーターで上っていったところにあります。

神戸ファッションプラザは、以前はRinkという大きな複合商業施設がありましたが、いつの間にか多くの店舗や映画館が撤退し、閑散としていました。しかし、スペイン階段がリニューアルされ、ふわふわドームが完成し、2つの美術館やホテルも営業中。特に子連れファミリーやファッションに興味のある方にとっては、とても魅力的な施設です。
アクセスも、JR住吉駅や阪神電車魚住駅から六甲ライナーに乗ってすぐ。まだ訪れたことのない神戸市民の方は、是非一度行ってみてくださいね。

基本情報
施設名称:神戸ファッションプラザ
住所:兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1

神戸ファッション美術館
開館時間:10:00~18:00 入館は17:30まで
休館日:月曜日(祝日の場合は開館。翌平日休館)・年末年始(12/29~1/3)、 展示替え期間(展示室のみ)
入館料:コレクション展示は、特別展示と併催する場合は、特別展示の料金で両方をご覧いただけます。特別展示は、展示の内容ごとに異なります。公式サイトでご確認ください。
アクセス:JR住吉駅・阪神魚崎駅で六甲ライナーに乗り換え。アイランドセンター駅から徒歩約3分。

神戸ファッション美術館 公式サイト

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WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

兵庫県西宮市生まれの神戸育ち。テクニカルライターを経て、1998年より会社を設立しWEBクリエイター、フリーライターとして活動。数々の旅行関連サイトを企画・運営。LINEトラベルjp元編集者兼ライター。沖縄と北海道が大好きで6年半沖縄市に在住。海外は特に台湾が好きで渡航回数10回以上。「週刊日本の島(デアゴスティーニ)」専属ライター&フォトグラファーとして沖縄、兵庫、瀬戸内等の33の島の記事を執筆。こちらでは地元神戸市の魅力を、時には動画を交えてお伝えしていきます。X(旧Twitter)、Instagramでも、神戸の最新情報や記事でのこぼれ話、その他の旅行ネタなども発信。

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