-196度の液体窒素をかけても凍えないジャケットに使われる素材は意外なものだった
冬に暖かく過ごすために着用するものは中綿が入ったジャケットが主流です。体温によって作られる空気を中綿がしっかり保持することで防寒性を発揮します。ところが、ここ数年クラウドファンディングを中心に新しい素材を採用した防寒ジャケットが登場してきています。
一番の特徴は真冬に使えるアイテムにも関わらず中綿が入っていない点。ここ数年ダウンに変わる素材としてエクセロフトやプリマロフトなど登場していますが、中綿に暖かい空気を保持するという理屈は同じです。
中綿が入っていないという時点で、今までとは発想が違うことがわかります。
NASAが宇宙服に採用する素材を加工
真空の宇宙空間の気温をご存じでしょうか?なんと-270.45度なんだそうです。
そのため、宇宙船の外で活動するための宇宙服には特別な素材が求められます。もちろん中綿ではなく、エアロゲルという素材です。エアロゲルは断熱材として使われていて、どれだけ気温が低かったとしても体に寒さを伝えることがないのだとか。
ただ、宇宙と日常空間は環境が違うし、宇宙服と一般の服も大きく異なりますよね?そこで最近では海外企業が宇宙服に使う断熱材を加工して洋服用に使うようになっているのだとか。
今回動画ではOROS社という会社が開発したSOLARCOREというゲル素材を使ったジャケットを借りて紹介しています。実際に気温4度の雨中をバイクで走るという体の張りっぷりですので、ご覧いただけたらと思います。