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全勝対決を制し17戦全勝12KOと勢いに乗るフェザー級

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 祖国ドミニカから本場に活躍の場を移したルイス・ヌネェスが、米国における3戦目に判定勝ちを収め、自身の戦績を17戦全勝12KOとした。

 この日の対戦相手は、13戦全勝12KOのサウスポー、ジョナサン・ハビエル・フィエロ。

 ヌネェスは昨年9月、そして今年1月のファイトでも全勝対決を制している。ハードな敵をぶつけられ、異国でそれに打ち勝つ様は、マニー・パッキャオを彷彿とさせる。 

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20220109-00276435

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 1月にはスーパーフェザー級でリングに上がったヌネェスだが、フェザーの体に絞り、将来を嘱望される18歳のメキシカンと対峙した。ヌネェスは47発のボディブローを含むパワーパンチの44パーセントをヒットし、ポイントを稼いだ。

 負け知らずの両者は互いに引かず接戦となり、何度か頭もぶつけ合ったが、正確性でドミニカンが優っていた。3名のジャッジそれぞれが、96-94でヌネェスを支持した。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 試合後、勝者は語った。

 「自分の距離を保ってパンチを当てたよ。ラウンドごとに自分の良さを見せていけたように思う。誰とだって戦うから、試合を組んでくれよ」

 SHOWTIMEもヌネェスに関心を示していることから、タイトル挑戦もそう遠い話ではなさそうだ。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 初黒星を喫した18歳も言った。

 「俺が勝った筈だ。レフェリーが向こうサイドだったな。何度も俺がチャンスの時に割って入ってきたしよ」

 フィエロにとっても、アメリカでの3試合目であり、2試合連続の全勝対決だった。彼らのような未来ある若者を選択し、戦わせるSHOWTIMEは、ボクシング界になくてはならない放送局だ。

 この2人は数年後に、タイトルを懸けて再戦となるかもしれない。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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