アメリカ政府、発注して開発したソフトウェアを一元化してオープンソースで公開
アメリカ連邦政府機関が発注して開発したソフトウェアを一元化するサイト、Code.govが公開された。
「人々のコード」The People’s Code
「連邦政府のソフトウェアの大きな可能性のロックを解除する。」(Unlock the tremendous potential of the Federal Government’s software.)
と誇らしげにリードコピーが掲載されている。
これはオバマ政権が今年8月に発表した、アメリカ連邦政府におけるソースコードのあり方を規定したFederal Source Code Policyを実現させたもの。
公開当初である11月6日現在、13の政府機関がそれぞれ3〜5程度のプロジェクトを公開している。実際のソースコードはGitHubに置かれており、GitHubに置かれた他のソースコード同様に、フォークしたり、イシューを報告したり、プルリクエストを送ることができるようになっている。
ソフトウェア・エンジニアリングの世界で生まれたオープンソースという概念・カルチャーが、公的なデータのオープン(オープンデータ)という大きな潮流を産み、そして政府のサービス(政府機関がカスタム開発したソフトウェア)のオープンソース化という形で大きな成果として還流してきた。
Code.govのことが掲載されているホワイトハウスの公式記事によると
「重複カスタムソフトウェアの購入を回避し、技術革新と行政機関の連携を促進する」
「新しいポリシーの実装を支援するための有用なツールとベストプラクティスを提供」
「連邦政府のコードが信頼性が高く、効果的であることを保証」
といった意義が掲載されている。
11月1〜3日に開催されたCode for America Summit 2016でも、アメリカ政府CIOがプレゼンテーションを行った。
終わった直後なのでまだ動画がまだアップロードされていない。それまではこちらを。
「Last Week Tonight with John Oliver」というテレビ番組で勝手に作った、アメリカ連邦政府機関のゆるキャラたちを5:00あたりからみることができる。