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誠実であることの重要さ-エンタテインメントのマーケティング- #専門家のまとめ

濵田俊也文京学院大学教授(マーケティング戦略)、プロデューサー
写真提供:photoAC

誠実さが以前にも増して企業に求められる時代になっています。中でもエンタテインメント企業については、他ジャンルのビジネス以上に誠実であって、何かトラブルがあっても真摯な対応をできることが問われています。
そこで、このまとめでは、話題となることの多い、エンタテインメントビジネス、特にテレビ番組やフェス・ライブ・音楽関連イベントと、誠実さに関係する記事をマーケティングの観点からまとめてみたいと思います。

ココがポイント

▼「ZIP!」でも「24時間テレビ」の放送と、昨年の着服問題を謝罪しているが、「DayDay.」にも生出演し、再び事情を説明した。

水卜麻美アナ、謝罪行脚 「ZIP!」に続き「DayDay.」も生出演、24時間テレビを説明(デイリー)

▼「弊社の不手際につきましては弁解のしようもございませんが、猛省のうえ、今後このような人的ミスが起こらない様、細心の注意を払って早急に改善を図って参ります」

ローソンエンタテインメント、チケット販売での“人的ミス”を謝罪「弁解のしようもございません」(ORICON NEWS)

▼「イラストレーターに依頼した作品に仮で差し替えさせていただきました。こちらのビジュアルを使用して、引き続き演奏会開催に向けて準備を進めて参ります。」

「生成AI」画像使用が理由ORICON NEWS…著名歌手がアニメイベント出演辞退 運営が謝罪/全文(日刊スポーツ)

▼「本当に私が箱の中に入ります!信じて貰えるように頑張ります!信じて応募してください!!」とコメント

【方法は?】姿を見せていないAdo “握手会”を開催へ「真実の口方式での握手会の実現です」(日テレNEWS)

エキスパートの補足・見解

現在、他にも、様々なエンタテインメントの誠実さを問うニュースが多数報道されています。本来、エンタテインメントは、人の心を明るくし社会を発展させる役割を担っています。ですので、これからもさらに、誠実なコンテンツ制作、誠実なマーケティング、そして誠実なリスクマネジメントが期待されていくと思います。
まとめた記事はいずれもアーティストの誠実さ、トラブル時の誠実な対応が、エンタテインメントをポジティブな方向に向かわせています。中でもAdoさんについての記事は、誠実さに基づく信頼感が現代でも大事なことであると教えてくれています。

文京学院大学教授(マーケティング戦略)、プロデューサー

番組・動画・イベント関連を中心に、エンタテインメント全般関係のマーケティングの解説を行います。 大学で教員としてマーケティングの理論研究と教育を行い、テレビ局で番組・フェスプロデューサーとして実務活動してきました。経験に基づくわかりやすい解説に努めます。 文京学院大学経営学部教授(マーケティング、消費者行動、マーケティングコミュニケーション)、京都大学博士(経済学)、プロデューサー(〜16 TOKYO IDOL PROJECTとTOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)総合P)。主な研究と活動の領域は、行動変容、社会変革、エンタテインメント(番組、動画、イベント、アイドル、ゲーム他)

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