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音楽フェス・ライブのマーケティングの難しさ #専門家のまとめ

濵田俊也文京学院大学教授(マーケティング戦略)、プロデューサー
(写真:アフロ)

ここのところ、音楽フェスやライブのマーケティング・マネジメントの難しさが表れているニュースが頻繁に流れてくるようになっています。代表的な最近のニュースをまとめます。

ココがポイント

▼チケットの販売の難しさ:追加公演の要請および関連の問い合わせが殺到し、公演当日に見切れ席の追加販売が決定

NewJeans、東京ドーム公演に日本メディアも大注目!渋谷のポップアップストアにはファンが殺到(Kstyle)

▼熱いファンとの距離感:全てのお客様にとって良い時間になるようご協力ください、と呼びかけ

元男闘呼組バンド 一部ファンの迷惑行為に注意喚起「つきまとい、盗撮…絶対におやめいただきますよう」(スポニチアネックス)

▼出演者のやむを得ないトラブル:公演の実施が困難な為、やむなく中止

ロックバンド「くるり」、ライブ当日に中止発表「出演予定メンバーに体調不良の症状」30日の山形公演も中止(スポーツ報知)

▼開催時期の選択、気候:理由を「令和の夏は暑すぎる」と説明

最後の夏に…サザン 6年ぶり「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」大トリ出演 “卒業”理由は酷暑(スポニチアネックス)

エキスパートの補足・見解

出演者のブッキングや良いステージングのための準備、会場内のホスピタリティ、メディア対応、警備など、来場のお客様に音楽フェス・ライブを存分に楽しんでいただくために行われていることは、上記まとめに挙げたテーマ以外にも多数あり、多岐にわたります。先日配信されたフジロック×サマソニ社長対談の記事は、ガールズアイドルのフェスのプロデュースを経験した筆者としても興味深く読ませていただきました。
音楽フェス・ライブにお越しになる際には、企画者・運営者のマーケティングも知っていただけると、より楽しんでいただけるのではないかと思います。

文京学院大学教授(マーケティング戦略)、プロデューサー

番組・動画・イベント関連を中心に、エンタテインメント全般関係のマーケティングの解説を行います。 大学で教員としてマーケティングの理論研究と教育を行い、テレビ局で番組・フェスプロデューサーとして実務活動してきました。経験に基づくわかりやすい解説に努めます。 文京学院大学経営学部教授(マーケティング、消費者行動、マーケティングコミュニケーション)、京都大学博士(経済学)、プロデューサー(〜16 TOKYO IDOL PROJECTとTOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)総合P)。主な研究と活動の領域は、行動変容、社会変革、エンタテインメント(番組、動画、イベント、アイドル、ゲーム他)

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