中国・青島ビール第3工場の放尿事件で男性が行政拘留される
中国の大手ビールメーカー、青島ビールの第3工場で10月19日、男性が原料倉庫の中に放尿したとみられる動画が拡散された事件で、11月1日、地元の平度市公安当局がこの男性を行政拘留したことがわかった。
青島ビールはこの件に対して「消費者の皆様に心よりおわびします」と正式にコメントを発表した。
放尿事件の経緯が明らかに
公安当局の調査チームが明らかにしたところによると、10月19日午前7時ごろ、外部の物流会社のトラック運転手の男性が第3工場に到着した。午後12時過ぎ、別の外部会社の男性らがトラックに乗って荷物(麦芽)を下ろす過程で、この男性と荷下ろしの男性が何かの原因により口論となった。
午後1時過ぎ、その口論がきっかけで、犯行の男性が倉庫内に故意に放尿した。その様子を現場にいた別の男性がカメラで撮影し、SNSに投稿したことにより、事件が拡散された。
青島ビールは改めて調査に全面協力することを約束し、主に以下の点を改善すると発表した。
1.品質管理システムを徹底し、原料倉庫に外部関係者が接触しないようにする。
2.外部委託業務の人員管理を強化し、厳格にチェックする。
3. 特別調査チームを立ち上げ、責任者が職務を遂行しなかった場合は厳格に調査する。
4.封鎖した倉庫の麦芽は市場監督管理部門のもとで処理を行う。
同事件によって、青島ビールの株価は急落し、青島ビールのイメージダウンになったことは否めない。韓国などでは青島ビールの売れ行きが減少するなど、海外にも影響が及んでおり、中国国内での注目度も高い。
11月1日夜、放尿した男性が行政拘留されたことが報道されると、中国のSNSでは「これは氷山の一角に過ぎないのではないか」「まだ釈然としない」などのコメントが相次ぎ、再び事件が注目を集めた。
青島ビールは1903年に創業した中国で最も有名なビールブランド。日本でも中華料理に合うビールとして有名で、ファンが多い。