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アジサイの季節 有毒物質 散歩中に犬が食べるとどうなる?

石井万寿美まねき猫ホスピタル院長 獣医師
イメージ写真(写真:アフロ)

アジサイが咲いている時季になりました。見ているだけならいいのですが、実はこのアジサイは有毒植物なのです。

犬が、このアジサイを食べるとどうなるかを見ていきましょう。

料理の飾り用のアジサイを食べて、人が嘔吐などの食中毒

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イメージ写真写真:イメージマート

withnewsによりますと、2008年6月13日に茨城県つくば市の飲食店で、料理に添えられていたアジサイの葉を食べた10人のうち8人が、食後30分から吐き気・めまいなどの症状を訴えました。

もう一つは、2008年6月26日大阪市の居酒屋で、男性1人が、だし巻き卵の下に敷かれていたアジサイの葉を食べ、40分後に嘔吐や顔面紅潮などの中毒症状を起こしました。どちらも重篤な症状にならず、2日3日で回復したそうです。

これらは、アジサイになんらかの有毒物質があるからだと考えられています。

アジサイは有毒植物

厚生労働省の自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アジサイのサイトによりますと、毒性成分は、未だ明らかにされていないそうです。

古くから、アジサイには青酸配糖体が含まれているとされ、半ば定説のようになっていますが、全部のアジサイがその成分が含まれているわけでもないらしいのです。

しかし、人が食べると食後30分から40分で嘔吐・めまい・顔面紅潮などの症状が出るのことがあります。

犬にとってもアジサイは有毒植物

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イメージ写真写真:アフロ

アジサイには、青酸配糖体が含まれていないかもしれませんが、他のなんらかの有毒成分が含まれています。

この時期、アジサイが綺麗に咲き出しました。犬は散歩や外に出ることが多いので、土を掘ることが好きですし、散歩中に葉などを食べる可能性があります。そのため犬をアジサイに近づけないようにすることが大切です。

庭にアジサイを植えている場合は、犬だけでそこに行かないようにしてあげましょう。

犬がアジサイを食べると以下のような症状が出ます。

・ふらつき

・嘔吐

・痙攣

もし犬や猫がアジサイを食べてしまったら

犬がアジサイを食べてしまったら、まずは動物病院へ連絡してください。

応急処置としては、口や四肢の周りについた残りの液体を舐めてしまわないように、水でよく洗い流してください。

犬や猫がいる家庭では、アジサイを飾らない

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猫は室内飼いの子が多いので、散歩中にアジサイと遭遇することはあまりないかもしれません。

しかし、アジサイは切花として売られていますので、部屋に飾る人もいるでしょう。そのとき、猫がアジサイを食べると嘔吐をする可能性もあります。事故を予防するために、犬や猫がいる空間にはアジサイを飾らない方がいいです。

まとめ

植物の中には体内に毒成分(自然毒)を持つものが数多く知られています。

人は、アジサイが飾ってあっても食べることはあまりないです(アジサイの食中毒が起きたのは、アジサイの葉が料理に使われていたからです)。

しかし、犬や猫は興味本位でアジサイを口に入れることがあるのです。室内に植物を置く場合は、それが犬や猫にとって有毒植物じゃないかどうか調べてから、置くようにしてください。

飼い主に有毒植物の知識がなかったばかりに、犬や猫が嘔吐などをすることもありますので、勉強することは大切です。

まねき猫ホスピタル院長 獣医師

大阪市生まれ。まねき猫ホスピタル院長、獣医師・作家。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は食事療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。「動物のお医者さんになりたい(コスモヒルズ)」シリーズ「ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)」など著書多数。シニア犬と暮らしていた。

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