顔が隠れるほどデカい台湾ご当地からあげ!渋谷や原宿で人気だったあのお店の「台湾大鶏排」が復活!
世界各地には、からあげの親戚のようなもの、つまり“ご当地からあげ”が多数存在します。アメリカのフライドチキンは私たちの日常にすっかりなじんでいますが、数年前から韓国のヤンニョムチキン、台湾の鶏排(ジーパイ)なども日本で人気になっていますね。それらの中から今回ご紹介するのは台湾の鶏排。“台湾からあげ”と呼ばれることもあります。
東京の渋谷や原宿に店舗を構えた『カピタピ』の「台湾大鶏排」は、鶏モモの1枚肉を使用したジャンボサイズのからあげ。「大人の顔がすっぽり隠れてしまう」などとも言われて、若い世代を中心に人気を博しましたが、その『カピタピ』が昨年までに閉店。ネット上では閉店を惜しむファンの声も見られました。
しかし!それが再び食べられるようになったというのです!その場所はJR御徒町駅から徒歩ですぐの、テイクアウトの点心専門店『珍寶点心工坊』。こちらであの『カピタピ』の味をまた体験できるようになったことをインスタグラムで知り、居ても立っても居られずに取材を申し込んでしまいました。
お店は御徒町駅北口を出てすぐの、小さな路地を入ったところにあります。店頭のメニューにも『カピタピ』の「台湾大鶏排」が写真入りで大きく扱われていました。いただいたのは「台湾大鶏排」(900円)と、それと相性がいいというドリンク「特製酸梅湯(さんめいたん)」(300円)。
オーダーから7~8分ほどで出てきた台湾大鶏排、たしかに以前『カピタピ』で食べたものと同じです。本場・台湾の鶏排はムネ肉を使うのが一般的ですが、こちらはモモ肉。その1枚肉を広げてのばし、さらに叩くなどしてこの大きさに仕上げているのだとか。1枚でおよそ300gほどはあるとのこと。手に持てばその重量感と揚げたてのアツアツ感を同時に体感できます。店舗スタッフの方にご協力をお願いし、この大鶏排を持っていただきました。スタッフさんのお顔とほぼ同じ大きさ!最大幅は約20cmです。
さっそく実食。ひと噛みすると「サクッ!」という軽やかな音が骨伝導で耳に伝わってきて、なんとも心地よい。衣には本場・台湾から取り寄せたさつまいも粉を使っているそうで、かすかにさつまいもの甘みのようなものが感じられます。味付けには五香粉(ウーシャンフェン)など数種類のスパイスを使用。それがエスニックな風味も醸し出しています。下処理の段階で叩いているせいか、肉はとってもやわらか。肉汁もたっぷり、旨みもたっぷり。肉の旨みと衣の甘み、そしてスパイスの生み出すエスニック風味の三重奏曲といったところでしょうか。アツアツの肉汁があふれ出てくるので、食べるときにはヤケドに要注意です。
さて、この大鶏排と相性抜群という酸梅湯は、その字面から強烈な酸っぱさを想像してしまいましたが、ひと口飲んでみれば意外や意外。酸味はほとんどなく、甘みは予想よりやや強め。すっきりしていて、揚げ物にはよく合う印象です。大鶏排をひと口食べてから飲むと、口の中の油分が洗い流されてリセットされるよう。
ところでこの台湾大鶏排。見た目に圧倒されて完食への自信が揺らいでしまう人も多いでしょう。しかし余分な油感もなく、もたれる感じもないので、食べ始めると案外ペロリといけてしまうかもしれません。かつて渋谷の『カピタピ』で販売していたときには、1枚完食した後にもう1枚食べた女子高生のお客さんもいたんだとか。ちなみに本当に完食の自信がない人は「台湾鶏排ミニ」(500円)もあるのでそちらをおすすめします。
※本文中の価格はすべて税込です
※今回の取材では珍寶点心工坊様のご協力により、「台湾大鶏排」と「特製酸梅湯」を無償でご提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています
【店舗情報】
『珍寶点心工房』
■住所:
東京都台東区上野3-28-6
『珍寶海鮮舫 上野御徒町店』の裏
■営業時間:12:00~21:00
■定休日:年中無休
■関連情報:
『カピタピ』公式インスタグラム