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ポストシーズンに残っている8チーム中、ワールドシリーズ優勝なしはパドレスだけ。ドジャースは7度

宇根夏樹ベースボール・ライター
トニー・グウィン(写真:ロイター/アフロ)

 ポストシーズンには、ナ・リーグもア・リーグも、4チームが残っている。10月5日に、ディビジョン・シリーズの第1戦、計4試合が終わったところだ。

 ワールドシリーズ優勝の回数が多い順に8チームを並べると、27度のニューヨーク・ヤンキース、7度のロサンゼルス・ドジャース、4度のデトロイト・タイガース、2度の4チームに、0度のサンディエゴ・パドレスとなる。

 パドレスは、1969年に誕生した。これまでに2度、ワールドシリーズに進出している。1984年は1勝4敗でタイガースに敗れ、1998年はヤンキースにスウィープされた。ちなみに、「ミスター・パードレ」のトニー・グウィンは、どちらのシリーズにも出場している。1982年から2001年まで、パドレス一筋にプレーし、首位打者を8度獲得した。

 パドレスのポストシーズン進出は、今年が8度目だ。それまでの7度のうち、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズまで進んだのは、1984年と1998年、2022年の3度。1996年、2005~06年、2020年は、ディビジョン・シリーズで敗退している。

 21世紀が始まった時点で、ワールドシリーズ優勝が皆無のチームは、10を数えた。現時点では、半数の5チームに減っている。2001年のアリゾナ・ダイヤモンドバックス、2002年のアナハイム・エンジェルス(現ロサンゼルス・エンジェルス)、2017年のヒューストン・アストロズ、2019年のワシントン・ナショナルズに続き、昨年はテキサス・レンジャーズが初優勝を飾った。

 ワールドシリーズで優勝していない、パドレス以外の4チームは、ミルウォーキー・ブルワーズ、シアトル・マリナーズ、コロラド・ロッキーズ、タンパベイ・レイズだ。マリナーズは、ワールドシリーズに進出したこともない。ブルワーズは、今年、ナ・リーグ中地区を制したが、ワイルドカード・シリーズで敗退した。

 パドレスは、ディビジョン・シリーズ第1戦に黒星を喫した。3対0、5対3と2度リードしながら、ドジャースに5対7で敗れた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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