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初めてのメカニカルキーボードは薄型のロープロファイルをオススメしたい理由

ばんかデジタル型モノカキー

「初めて」ということは、おそらく普段はノートパソコンにくっついている、薄くてペチペチしたキーボードを叩いているのかと思います。

そして、「メカニカルキーボード」に興味を持たれたということですが、おそらくこんな感じのキーボードをイメージしているのではないでしょうか?

間違いではないのですが、もしかしたらこういう「キーの背が高いキーボード」は、初めてだと結構使いづらく感じるかもしれません。

私がそうでした。長くMacBook Airのキーボードを愛用してきたので、薄いキーボードの感覚に慣れすぎてしまいました。

そのためキーの背が高いキーボードで苦労したのです。指の移動距離の感覚も違えば、キーを押す感触も違う。何もかもが身に染み込んだ感覚と違いすぎて、ミスタイプが非常に増えました。

そのまま違和感を解消できなかったため、ストレスばかりを感じるようになり、結局使わないようになりました。

今でこそ、キーの背が高いキーボードも使いこなせるような柔軟性を身に着けましたが、そんな “我慢” をしながら使うようなものでもないだろうなと思いまして。

世の中には「薄型のメカニカルキーボード」がある

そこでオススメしたいのが、今回の話の主人公です。

世の中には「ロープロファイルキーボード」と呼ばれる、薄型のメカニカルキーボードがありましてね。私はこれを愛用していて、とても使いやすいのです。

基本的な構造は一般的なメカニカルキーボードと同じです。

キースイッチがひとつひとつ独立しているし、キースイッチやキーキャップを変えるなどのカスタマイズも可能。

大きく異なるのは、キースイッチの背が低い点です。

キーボード全体も薄く、キーひとつひとつの山が低い。一般的なキーボードが山脈のようであれば、ロープロファイルは丘が続いているぐらいの感覚です。

薄いので、ノートパソコンのキーボードを使い続けてきた人でも使いやすい。今までに染み付いた感覚を、そのまま活かしたまま使えるメカニカルキーボードになっています。

ロープロファイルが初めてでも使いやすい理由

「そんなに違う?」と聞かれたら「そんなに違う!」と断言します。

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■ 指が山に引っかからない

まず、何度もいいますが、キーの高さが違います。

キーが高いキーボードは、指の運びに違和感を感じるはずです。そこにあるはずのキーまで指が届かなかったり、キーの指が引っかかったりします。

ロープロファイルなら、そういった違和感をほとんど感じずに使い始められるでしょう。

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■ 軽い感覚でタイピングできる

背の高いキーボードを使うのは、個人的には結構疲れます。

これはおそらく、キーの背が高いので、それを押し込むための距離も長くなっているからなのかと。

ロープロファイルのほうが、キーを押す距離が短いからか、軽い感覚でパチパチと打っていける感触です。

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■ パームレストがいらない

パームレストが不要なのも、ロープロファイルのメリットのひとつです。

背の高いメカニカルキーボードは、手首を持ち上げるような姿勢でタイピングすることになります。これが結構打ちづらいので、「パームレスト」と呼ばれる台を手前に置いて、タイピングをすることが多い。

ですがこの「パームレスト」と呼ばれる木の板、結構高い。5,000円ぐらいします。それに、重いし、カバンに入れても嵩張ります。

ロープロファイルは薄いので、手首を持ち上げるような感覚はほとんどなく、パームレストがなくてもまったくストレスがありません。

ロープロファイルのデメリット

ロープロファイルに興味を持っていただけたら嬉しいです!が、いくつか気をつけるべき点もあるので、取り上げておきます。

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■ 種類が少ない

まだまだ種類が少なく、選択肢が限られてしまいます。取り扱っている代表的なブランドを以下にピックアップしておきますね。

  • Logicool(MX MECHANICAL)
  • NuPhy
  • Keychron
  • LoFree

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■ JIS配列はもっと少ない

US配列が一般的ですね。上記のメーカーの中でも、JIS配列となると、選べるモデルも限られてきます。

私はもともとJIS配列愛用者でしたが、ロープロファイルキーボードを使うために、US配列に切り替えました。

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■ カスタマイズ性に乏しい

メカニカルキーボードにハマる人は、そのカスタマイズ性に魅力を感じているようです。キースイッチやキーキャップを変えたり、自分好みに育てていく楽しさがあります。

ロープロファイルもカスタマイズはできますが、まだまだパーツの種類が少ないのが現状。これから増えていくとは思いますが、本気でやるには、すこしまだ物足りないかもしれませんね。

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■ 多少のペチペチ感がある

一般的なメカニカルキーボードに比べたら、薄型であるためペチペチ感が強い。これは拭えません。

ですが私としては、ロープロファイルでも十分「メカニカルっぽさ」を感じられていて、十二分に満足しています。

さいごに

最近はゲーミング用のキーボードとしてもロープロファイルを愛用しているユーザーが増えているらしいですね!

とても使いやすいので、ぜひ一度、家電量販店で試打してみてください。個人的に、初めてでオススメできるのは「Logicool:MX MECHANICAL MINI」かなぁ。

デジタル型モノカキー

月間50万PVを達成する「あなたのスイッチを押すブログ」の中の人。Webディレクター・デジタルマーケターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でメディアライターとして活動をするパラレルキャリア。 「フクザツを分解し、カンタンに再構築」をモットーに、ブログや企業メディアでライティングをしています。商品レビュー・記事制作・メディア運用のご依頼を承っていますので、お気軽にご相談ください。 お問い合わせは各種SNSからご連絡ください。

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