Google検索結果をAIに答えさせるSearch Labsが信用ならないので機能停止にした
Googleで検索をすると、検索結果の最上段に、AIからの回答が表示されるようになりました。Search Labsで提供される機能のひとつで、その名の通り実験的に実装しているものになります。
当初は、知りたい情報が真っ先に表示されるので非常に便利ではないかと思っていたのですが、いまでは全く役に立たないと知ったので機能を停止しました。
———
誤った情報を正しいように振る舞うのが問題
役に立たない一番の大きな理由は、「提供される情報が間違っていても、それがさも正しいことのように振る舞うところ」にあります。
たとえば、以前私がAppleのMagic Keyboardの押下圧を知りたいと思って検索したときのこと。検索結果におけるSearch Labsでは、「Mac用のMagic Keyboardの押下圧は、60±20gです。」と言い切っていました。
しかしそうやって断定する根拠を知りたかったので、提供されている情報のリンク元のブログにアクセスして、該当する情報の信憑性を確かめました。
そうすると、そもそも本文中に「Mac用のMagic Keyboardの押下圧は60±20g」なんてことは一言も書いていないのです。
ブログの本文では「MX KEYS for Macの(…中略…)押下圧は60±20gです。」と明記されていて、全く違うキーボードのスペックについての記述でした。
つまりGoogleのAIは、ブログの本文中の一部を抜粋して、それをさもMagic Keyboardの数値であるかのように振る舞ったのです。
この件の問題点は、間違った情報を「さも正しいように語った」という点にありました。
別に情報が間違っているのはいいのです。インターネットでの情報検索につきものな話で、情報の真偽は自分で判断するしかないのですから。
問題は「これが正しいのです」と言い切る危険性。こういう事例を一度でも経験すると、AIの提案する内容の一切を信じることができなくなってしまうのです。
みなさんも、検索結果の信憑性については常に疑いの目を持ち、鵜呑みにせず、自分で判断するようにしましょう。
———
Search Labs をオフにする方法
上記の一件で、Google検索に関するこの機能への信頼性が一切なくなりました。間違いのもとにしかならないと判断したので、この機能はオフにすることとしました。
機能停止は、検索結果ページの右上にあるフラスコアイコンをタップ。
するとSearch Labsのトップページが表示されるので、右上の歯車アイコンをタップ。
「AIによる概要」という機能へのチェックマークが表示されるので、これをオフにします。
ただし、この設定をオフにしても、機能を完全に停止はできないそうです。