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コンビニ店舗数の現状をさぐる

不破雷蔵グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  
↑ 多種多様な商品、サービスを提供するコンビニ。その店数は…(写真:アフロ)

多彩で便利な総合商店ことコンビニエンスストア(コンビニ)。そのコンビニは現時点で日本国内には何店ほどあるのだろうか。コンビニ経営各社や業界団体の公開資料を基に、現状を確認する。

まずは全体としてのコンビニ店舗数の実情。これは年度ベースで業界団体の日本フランチャイズチェーン協会が公開している資料を基にしている。

↑ コンビニ店舗数推移(店)
↑ コンビニ店舗数推移(店)

取得可能な最古の値である1983年度では6308店。これが少しずつ増加し、今世紀に入ってからは増加度合いがやや緩やかになったものの、2010年度あたりから再び増加度合いが加速。2012年度には節目となる5万店を突破した。直近の2016年度(2017年3月末)では5万7818店となっている。

続いて直近となる2017年10月時点での主要コンビニの店舗数。チェーン店によっては年次ベースでのみの店数公開もあるため、現時点で取得できる最新値を適用している。また、最近駅などで見かけるようになったミニスタイルのコンビニや、他業者・グループ内他社との合弁的店舗(ファミリーマートにおけるTOMONYが好例)なども原則的に加算されている。

↑ 主要コンビニ店舗数(2017年10月)(店)
↑ 主要コンビニ店舗数(2017年10月)(店)

もっとも店数が多いのはセブン-イレブンで1万9887店。次いでファミリーマートの1万4049店、ローソンの1万3587店。ファミリーマートとローソンは少し前まで順位が逆だったが、ファミリーマートとユニーとの統合により、サークルKサンクスが逐次ファミリーマートに転換していることもあり、順位が入れ替わる事態が生じることとなった(2018年8月末までに、すべてのサークルK・サンクスがファミリーマートブランドへと転換される予定)。現状ではこの3フランチャイズが、日本におけるコンビニの御三家と見てよいだろう。

昨今では病院や大学、駅などの公的な場所へのコンビニ(ミニサイズのものも含む)もしばしば目に留まるようになった。利用する人には便利に違いなく、その場所を管理する側にも利用者への便宜性の向上を提供できるためにプラスとなり、フランチャイズチェーン側も商域の拡大や店舗数の増加に伴いスケールメリットを得られることになるため、積極的な展開が行われている。今後もコンビニ店数はさらに増加していくに違いない。

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(注)本文中の各グラフは特記事項の無い限り、記述されている資料を基に筆者が作成したものです。

グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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