猛暑と豪雨、なぜ繰り返されるのか#専門家のまとめ
石川・能登に今年3か所目となる特別警報が出された一方で、福岡県太宰府市の猛暑日は国内最多の62日になりました。
猛暑と豪雨がこれまでの記録を次々と塗り替える規模で発生するのはなぜか。温暖化との関わりをまとめました。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
猛暑と豪雨、一見すると別々のことのように思いますが、大もとは同じです。温暖化は気温が上昇するだけではなく、雨の降り方にも大きな影響を与えます。気温が上がると空気中の水蒸気も増えるからです。
ただ、気温は広い範囲で上昇する一方で、雨の降り方は場所によって変わります。雨が猛烈に降るところもあれば、降らなくなる場所もあります。
この先1か月も暖かい空気に覆われて、気温の高い状態が続くでしょう。35度以上の猛暑日は終わりますが、10月でも30度を超える日はありそうです。季節の進みは例年以上に遅くなると思っています。
また、降水量も平年より多い予想です。秋の深まりが遅くなれば、その分、台風シーズンが長引く可能性があります。
【参考資料】
真鍋淑郎、アンソニー・J・ブロッコリー、2022:地球温暖化はなぜ起こるのか 気候モデルで探る 過去・現在・未来の地球、講談社
気象庁:1か月予報(9/21~10/20)、2024年9月19日発表