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【京都府長岡京市】ほんまの野菜の味! 野菜ソムリエプロが厳選した旬の味をたっぷり過ぎるほど堪能できる

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「一般に店頭に出回っている野菜、また消費者が好んで選択する野菜というのは、形がきれいで色も均等で、人間でいうといわゆる美男美女です。しかし、その四季折々の旬の野菜なら、形の変化で味覚が変わるわけではありません。元気に育った野菜にはみんな元気な力があります。」と話すのは、JR長岡京駅から線路沿いに少し歩いた所にある「野菜家きょうちゃん」の店主の倉松京子さんです。

 「野菜家きょうちゃん」には、造り、焼き魚、焼肉丼や餃子といった小料理屋さんで出てくる料理は一通りありますが、どの料理にもふんだんに野菜が添えられています。しかも乙訓地域を始め、各地の産直市場を巡って、新鮮な旬の野菜を仕入れてくるのだそう。2022年8月25日に訪問して野菜三昧をしてきました。

 焼き万願寺唐辛子、ゴーヤのフリッター、水ナス、ズッキーニのPIZA風、なすとトマトのチーズ焼きなど、メニュー欄の「季節の野菜」を見るとその時期の旬の食材が分かります。この店に来たら旬の野菜が自然に食べられるということになります。万願寺唐辛子を始め、どれもこれもむちゃくちゃ美味かったです。春には地元産の新鮮な旬のタケノコ料理も出していたそうです。

 「野菜の力を引き出すお手伝いをしているだけなんですよ。素材の味がどっかにいくような料理はしません。」という倉松さんは、日本野菜ソムリエ協会の認定する野菜ソムリエ資格の中でも上級で、野菜・果物の専門的な知識を身に付け、社会に価値を伝えるスペシャリストとされる野菜ソムリエプロの資格を有しています。

 昼呑みができるのも魅力。13時から、仕込みをしてるので、ついでに開けている感じなのだそう。 嫁ぎ先が高知県の土佐清水市だったという倉松さん。田舎のよろず屋さんだったお母さんの代わりに青果市場に行くようになったころから、野菜の魅力に憑りつかれ、いつかお店を持ちたいと思うようになりました。11年前、野菜ソムリエプロの資格を取り、京都で夢を叶えました。

「野菜家きょうちゃん」で美味いのは実は野菜だけではありません。かつての縁で、土佐清水から新鮮なカツオやサバなども届きます。「土佐清水サバは同じ黒潮海流で大分側で水揚げしたブランドの関サバと同じもの。良質の同じ魚が高知側で獲れるとリーズナブルなんですよ」と教えていただきました。

 倉松さんのもう一つの顔は、ベジフルフラワーアーティストプロフェッサーです。「形が変わっていたり色がまだらだったりと個性あふれる野菜たちを主役にオブジェやブーケにすることでB品やはね品と呼ばれている野菜を活躍させています。もちろん食べるという前提で制作するので、針金やオアシスなどは使用しない」と言います。

 「野菜嫌いなお子様が野菜に興味を持ってもらうきっかけになればいいな。コロナ禍で中断しているワークショップも再開したいですね」と語っていただきました。夜は、仕事から帰って来た仲のいいマスターと二人で切り盛りされています。

 いやあほんとにこの店の料理食べてたら病気にならんなあと思います。線路沿いのカーブを曲がった見えにくいところに店はありますが、探していく価値は絶対ありますよ!

「野菜家きょうちゃん」(外部リンク) 長岡京市神足1丁目2-4 075-203-9090

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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