王者の風格
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00281082/title-1644219726134.jpeg?exp=10800)
現地時間6日に行われたミルウォーキー・バックスとロスアンジェルス・クリッパーズのゲームは、137-113で昨シーズンの覇者、バックスがクリッパーズを一蹴した。
バックスのキープレーヤーは、やはりヤニス・アデトクンボである、この日も28得点、10リバウンド、5アシストの活躍を見せた。
2019年、2020年と連続でシーズンMVPを獲得し、2021年のオールスターでも同賞に選ばれた身長211センチのギリシア人パワーフォワードは、その勢いのまま昨季のNBAでチャンピオンとなる。ファイナルでもMVPに輝き、アデトクンボは自身の時代を築こうとしているかのようだ。
![35分32秒プレーしたドリュー・ホリデー](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00281082/image-1644221594532.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
しかし、バックスの強さはエースに依存し過ぎない点にある。この日のスターティングメンバーは、全員が2桁得点。
両チームを通じて最も長時間コートに立ったポイントガードのドリュー・ホリデーが27得点、5リバウンド、13アシスト、センターのボビー・ポーティスも24得点11リバウンドと、3名がWダブルをマークした。
![ボビー・ポーティス、背番号9](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00281082/image-1644222286463.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ホリデーもポーティスも、昨シーズンからバックスの一員となり、移籍1年目にVを達成したが、今シーズンはさらに効果的な連係プレーを見せている。
また、18ゴールしたシューティングガード、パット・コノートンも6本の3ポイントを決め、勝利に貢献した。
![ベースボールでも才能を発揮したコノートン](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00281082/image-1644222767629.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
バックスはチーム全体で88のシュートを放ち、54%にあたる48本を成功させた。3ポイントは38分の19で成功率50%。どこからでも得点できる布陣は、相手にとって脅威だ。その豊かなバリエーションには、王者の風格が漂っていた。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00281082/image-1644223729018.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
試合後、アデトクンボは語った。
「1月、2月と楽しんでプレーしている。いい試合をして、勝たなきゃいけないよね。ここ2試合は、本当にエンジョイしているよ。皆がいい仕事ぶりだし、シュートも良く決めているから」
![UCLA出身のパウエルがロスに戻ってきた](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00281082/image-1644226842279.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
敗れたクリッパーズは、チームの主軸であるカワイ・レナードが右膝、ポール・ジョージが右肘の故障で離脱中で、まだ復帰の見通しが立たない。そこでこのほど、ポートランド・トレイルブレイザーズからノーマン・パウエルとロバート・コビントンを獲得した。
2名のニューフェイスはバックス戦で、クリッパーズの選手としての初陣を飾った。共にスターティングメンバーではなかったが、それぞれ24分弱プレーしてパウエルは28得点4アシスト、コビントンが13ゴール4リバウンドと持ち味を出した。
彼らが昨季西地区決勝まで勝ち上がったクリッパーズに慣れてくれば、より面白いバスケットボールを目にすることが出来そうだ。ただ、今のバックスの組織的強さに肉迫するのは容易いことではない。
クリッパーズ戦の勝利を加えて3連勝を挙げ、34勝21敗で東地区3位となったバックス。十分に連覇を狙えそうな充実度である。