地下鉄椥辻駅の1番出入口から北に行き、1つ目のY字路の信号を西側に進み100ｍほどのところにある Atelier bonheur bonbon（アトリエ ボヌール ボンボン）は、2023年9月21日にオープンしたスイーツ店です。

お店の扉が建物の奥にあり、建物の前に小さな立て看板があるだけなので、こんなところにスイーツ店があるとは、最近まで気が付きませんでした。

こちらは売り切れで早じまいされたり、予約だけでその日のショートケーキが完売したりと隠れた人気店です。しかもInstagramで告知される営業日が不定期ですので、幻のスイーツ店という声もあるほどです。

筆者がうかがった日は焼き菓子とイートインだけの日でショートケーキの販売はなかったのですが、店主さんにうかがったところ、繊細な味わいの国産和栗を使ったモンブランタルトやパンプキンチーズケーキなど、旬の素材とアイデアを盛り込んだケーキを販売されているそうです。

イートインスペースには、2人掛けのテーブルが2卓とカウンター席が3席あります。

ドリンクメニューも充実しており、コーヒーや紅茶・中国茶などのほかに、店主さんが点てたお抹茶もいただけます。

クリスマスシーズンということで、シュトーレン風パウンドケーキが販売されていました。ドライフルーツとナッツ、シュトーレンではあまり使われないスパイスの芳醇な風味が重なり合って、癖になりそうなくらい美味しかったです。

さつまいものフィナンシェは生地にさつまいもを練りこんであるのですが、さつまいもとむらさき芋の角切りが水晶の結晶を連想させて、美味しいのもさることながら見た目も上品で美しいです。

焼き菓子で1番人気のスイートポテトは、焼き芋にしてから作られるため、さつまいも本来の甘みと風味が純粋に味わえると、一人で３つ４つとまとめ買いされる方もいるほどです。

焼き菓子はギフト用にラッピングしてもらえます。ラッピングの種類が豊富で驚いたのですが、筆者がうかがった2023年12月現在はクリスマスラッピングもされていました。

販売していた焼き菓子を全種類購入したのですが、あまりに美味しすぎたので、抹茶のオペラをテイクアウト予約して別の日にもうかがってみました。

この日は運よくりんごラムレーズンのタルトがあったので、スイートポテトとともにイートイン注文しました。パウンドケーキはたまたま端があったということでおまけしていただきました。

りんごのタルトだとコンポートされているものが多いのですが、生のりんごを使って焼き上げられているため、フレッシュなりんごの風味がありつつも旨味がぎゅっと詰まった味がします。フィリングに入っているレーズンはラムに付け込んであるため、ラムの香りでケーキを華やかにしており、大人のケーキに仕上がっています。

ショートケーキや焼き菓子をいただいて思ったのが、抹茶のケーキならばほろ苦さが、パウンドケーキならば洋酒の香りがするなど、美味しいだけでなく大人が食べても、味の奥深さを感じるものばかりでした。
（店主さんによると、洋酒は香り付け程度で製造過程でアルコール分はほぼ揮発しているとのことです）

店主さんは味には妥協しないですがとても物腰が柔らく穏やかな方で、「タイミングが合えば、１つからでもリクエストにはお答えします」とのことで、別の日にうかがった時には、お客様からのリクエストでメニューにはないカヌレも作られていました。

リクエストでスイーツを作成される際には、レシピの関係で複数個作成されるため、Instagramのストーリーで突発的に予約を募られることが多いのですが、ほぼ1時間もしないうちに予約が終了してしまいます。

気になる方はInstagramのフォローは必須ですよ。

【店舗情報】

Atelier bonheur bonbon（アトリエ ボヌール ボンボン）

〒607-8168 京都府京都市山科区椥辻池尻町9-2

営業日・営業時間：不定休（公式Instagramにて告知）

電話番号：075-644-5220

公式Istagram：@atelier_bonheur_bonbon