Apple、みなとみらいに研究開発拠点 - 目的はApple Watchとヘルスケア分野推進?
安倍晋三首相の演説で飛び出した「Appleが日本で研究開発拠点を設置する」という発言。横浜みなとみらい地区に2015年早々にも設置されることになるそうです。Appleの狙いはどこにあるのでしょうか。
MACお宝鑑定団によると、この京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略特区は、健康と医療の特区であることから、ヘルスケア分野を中心とした研究開発が行われるのではないか、と予測しています。
この特区推進に向けた「横浜プロジェクト」では、「予防医療・健康増進」「診断」「再生医療」「情報基盤構築」「創薬」「創薬・機器開発支援」「医療機器開発」という7つの分野での取り組みが見込まれています。
AppleはiOS 8で搭載したヘルスケア、関連開発キットであるHelthKit、そして心拍計と加速度センサーを備えてiPhoneと連携するApple Watchを通じて、この分野への取り組みを強め、次のビジネスの大きな柱の一つに成長させようとしています。
特に米国では、ヘルスケアに蓄積された情報を医療機関が活用する取り組みも報じられていますが、MACお宝鑑定団は、医療機器の認可に関わる問題を回避し、米国で実現するサービスを日本でも展開するための障害を取り除くため、特区を活用するのではないか、と指摘しています。
Appleは東京にアジア最大級の研究拠点を設置することになりますが、既にイスラエル、上海、イギリス・ケンブリッジへの設置が伝えられています。各都市ごとの役割が存在するとみられており、日本がヘルスケア分野でどのような役割を果たすのか、注目したいところです。