【豊中市】暗い夜道が華やかに！地域ボランティアによるイルミネーションで楽しく明るい通学路
千里中央駅から徒歩15分ほどのところにある千里南町公園に隣接した豊中市立第九中学校。もはや冬の風物詩となりつつあるイルミネーションが今年も始まりました。
今年で7年目となったイルミネーション。イルミネーションといえば、クリスマスを彩る光の装飾のイメージですが、豊中第九中学校で設置されるのは、防犯対策が目的なんです。
竹林が校内にもあるという豊中第九中学校。自然に恵まれた緑豊かな環境の中に位置しています。
多くの生徒たちが利用するこの道も木々に囲まれ、秋には色鮮やかな紅葉も楽しむことができます。
ところが静かで落ち着いた雰囲気の学校周辺ですが、12月に入ると常設の街灯だけでは心もとない明るさ。
クラブ活動が終了する17時に撮影した写真ですが、道はかなり暗くなっていて、千里南町公園方面に向かって帰宅するには、不安を感じます。
豊中第九中学校裏手の千里南町公園の横に来るともう真っ暗で、大人でも恐怖心を抱いてしまいます。
そんな通学路の課題を解消するために立ち上がったのが2017年のPTA運営委員メンバー。当時の校長先生や教頭先生の協力もあり、学校とPTAが連携し「防犯イルミネーション」がスタートし、今年もイルミネーションの設置が行われました。
今年で6回目となった「防犯イルミネーション」。現在は「九中イルミネーション実行委員会」が準備や設置をしていますが、そのメンバーの多くはもうすでに我が子が豊中市立第九中学校を卒業した保護者OB。
今はもう、子供はもちろん家族すらもこの道を利用していないにも関わらず、日々通学する生徒たちのために、イルミネーションの設置をされているのです。
高い所も足場を組み、慣れた手つきで設置する実行委員の方々。これまでは大勢の生徒やPTAも一緒に設置していましたが、今年はイルミネーション実行委員が中心となり、教員OBや当日集まった生徒有志だけで設置されたそう。
主に11/28と12/2の2日で作業が行われ温かい光の効果で、暗かった通学路が一気に明るく素敵なストリートに変化しました。
この防犯イルミネーションを始めてから、不審者情報がゼロになったそう。通学路が明るく華やかになったことで、学校に行きづらかった生徒も、通えるようになったというエピソードもあるのだとか。
暗かった千里南町公園周辺も、暗闇を照らす光によって安心感を与えてくれ、安全な通学路となりました。
昨年から豊中第九中学校の向かいにある大阪府立千里青雲高校もイルミネーションに参加。一緒にこのエリアを明るく灯してくれるようになりました。
豊中第九中学校の「通用門」と呼ばれるセブンイレブン側のエリアも華やかなイルミネーションが施されています。こちらは周辺の住民も多く通行するため、毎年このイルミネーションを楽しみにしているという方も多いのだとか。なかなか外に出るのも辛い季節ですが、イルミネーションがあるので外を歩こうかという気持ちになれるという喜びの声もあるそう。
パラリンピック委員会公認のシンボルマーク「スリーアギトス」をあしらったイルミネーションも。毎年施向を凝らしたデザインのイルミネーションが展開されるのも楽しみの１つです。
豊中第九中学校に通う生徒の安全のために、ボランティアのみなさんとPTAが活動している防災イルミネーションが、地域の活性化と道行く人の笑顔を生み出しているなんて、素敵な取り組みですね。
豊中第九中学校の自慢だと生徒さんも話すほど、幻想的で魅力あふれる通学路にしてくれる防犯イルミネーション。ぜひ見に訪れてください。
点灯期間は3月1日（土）まで。毎日日没～22：00の時間帯で楽しむことができるそうですよ。
※点灯期間11/28〜3/1まで。12/30〜1/3の閉庁期間を除く。
豊中市立第九中学校
【住所】大阪府 豊中市 新千里南町 1丁目4番1号
