「車がないと不便な場所」なのに「閉店前に全品完売」する「梨直売所」藤沢市にこんな畑があったとは驚き!
【藤沢の農家さんシリーズ第24弾】
藤沢市のみなさまこんにちは。今日も3時のおやつタイムを心待ちにしている、筆者ころんころです。本日のおやつは『高橋果樹園』の「梨」です。
藤沢市と厚木市を結ぶ「藤沢厚木線」に直売所を構える『高橋果樹園』(今年4月にオープンした『春水堂 藤沢湘南台店』の隣)。
数年前までは、「りんご」も育てて販売していましたが、現在は「梨」のみの販売。店が開けばひっきりなしにお客さんが訪れ、閉店時間を待たずに「梨」は全て売り切れる人気ぶりです。
それにしても...
どの駅からも遠く、車がないとだいぶ不便な場所なのに、なぜそんなにお客さんがやってくるのでしょうか?(ホームページやSNSも一切無し)
その理由を探るべく、まずは梨畑へと案内していただきました。
「これがうちの梨畑。一直線です!」
そう笑顔で語るのは、果樹園の代表・高橋 當侑(まさゆき)さん。背筋がまっすぐに伸びた78歳。その姿を、まるで鏡に映したかのように…
梨の木も、等間隔にビシッと真っ直ぐ植えられていました。その光景から、高橋さんの几帳面な性格と、職人としての徹底したこだわりが感じられますよね。
実はこれ、一般的な「梨の慣行栽培」とは異なる「梨樹体ジョイント仕立て栽培」と呼ばれる新しい育成方法。苗木の先端部分を隣の樹に接木し連結する栽培技術で、藤沢市内でも非常に珍しい栽培法です。
木の高さや間隔などを均一に整えることで、栽培管理の省力化が可能になり、高齢化や後継者不足の問題に大きく貢献すると話す高橋さん。また、日当たりや風通しも良くなるため、早期成園が期待でき、品質の高い梨が育つのだそう。さらに、畑内の通路がしっかりと確保されるので、収穫や剪定作業も特殊車両を使ってスムーズに行えると言います。
このような徹底した管理のもとで、美しく立派に育った梨。高橋さんは、「果実の旨みに『コク』を加え、濃厚な味わいの梨を作ることがモットーかな!」と話します。
そんな高橋さんの並々ならぬ努力を物語るのが、直売所内の壁に飾られた数々の賞状。
なかには、当時農林水産大臣だった林芳正内閣官房長官の名前が記された表彰状もありました。
さまざまな品評会で優秀な成績をおさめている『高橋果樹園』の「梨」。
現在は8品種を栽培(「香麗(こうれい)」「静喜水(しずきすい)」「幸水」「秋麗(しゅうれい)」「秀玉(しゅうぎょく)」「豊水」「梢秋(しょうしゅう)」「甘太(かんた)」)。
高橋さんは「9月中旬以降は『甘太(1kg600円~900円/サイズにより変動)』を中心に販売します」と言います。人気商品は午前中に売り切れてしまうとのこと。取材日も、13:00には残り1品種となっていました(営業時間は10:00~17:00頃まで)。
この夏、幸運にも『高橋果樹園』のほぼ全種類の梨を味わった筆者。個人的には、スーパーにはあまり並ぶことのない「香麗」「秋麗」「秀玉」など、気品漂う香りとコクのある甘さを持つ品種に心惹かれました。
最後にもう一度大事なポイントをまとめます。直売所の営業は10月上旬くらいまでで、営業時間は10:00~17:00(完売次第閉店)です。今後は「甘太」を中心に販売となります。地方発送も可能ですので、ご希望の方は店頭でお声がけくださいね。
以上、本日は地域でとれるぜいたくな旬のおやつをご紹介しました。
基本情報
店名:高橋果樹園
住所:藤沢市菖蒲沢951-2
アクセス:小田急江ノ島線「長後駅」もしくは「湘南台駅」から車で15分
営業:10:00~17:00(売切れ次第閉店/10月上旬頃までを予定)
電話:0466-48-5354
駐車場:有り
※詳細は『高橋果樹園』までお問い合わせください。
取材・撮影・校正協力 高橋果樹園 高橋様
Special thanks オートリフレッシュNISHI 西尾様
※高橋果樹園様のご協力により、撮影用商品を無償でご提供いただきました。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。
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