外野手の「ホームラン・アシスト」が相次ぐ。グラブに当たった打球が…
5月27日、ミネソタ・ツインズのウィリー・カストロとマット・ウォルナーは、5回裏に2者連続ホームランを記録した。どちらの打球も、センターを守っていたドールトン・バーショーのグラブに当たった後、フェンスの向こうに落ちた。
ウォルナーの打球は、フェンスの上に差し出したバーショーのグラブを経由しなくても、フェンスを越えていただろう。だが、カストロの打球は、バーショーのグラブがなければ、フェンスに当たり、ホームランにはなっていなかったと思われる。
また、この3日前に、マット・マクレイン(シンシナティ・レッズ)が打ったホームランは、オスカー・メルカド(セントルイス・カーディナルス)のグラブなしに、フェンスを越えることはなかったはずだ。
トリビアという点からすると、惜しまれる(?)のは、その日付だ。今から30年前、ホゼ・カンセコは、球史に残る「ホームラン・アシスト」を演じた。カルロス・マルティネスの打球は、ライトを守るカンセコのグラブではなく、頭に当たって跳ね、フェンス・オーバーのホームランとなった。
このプレーは、1993年5月26日に起きた。メルカドのプレーは5月24日、バーショーは5月27日だ。いずれも、カンセコから30年後の同じ日に近い。
なお、メルカドは、メジャーリーグ1年目に、カンセコとは違うものの、こちらも奇妙な「ホームラン・アシスト」をしている。
J.D.マルティネス(当時ボストン・レッドソックス/現ロサンゼルス・ドジャース)の打球は、ライトのフェンス上部に当たり、フィールドへ戻りかけた。だが、走りながらジャンプしていたメルカド(当時クリーブランド・インディアンズ)のグラブに当たり、押し戻されるような格好でフェンスの向こうへ消えた。こちらは、2019年5月27日の試合だった。