コロナ禍の中 換気で窓を開けたら猫が逃げた...迷子になったとき飼い主はどうする?
コロナ禍の中、換気は大切だと言われています。残暑が厳しいですが、エアコンをつけていても、1日に何度か換気のために窓を開けます。そんなとき、猫が逃げてしまったという連絡がありました。
今回は、うちの子が迷子になったとき、どうすればいいのか? を考えましょう。
うちの子は大丈夫?
うちの子は、大丈夫と思っていませんか? こんなに大切にしているのだから、逃げたりはしないと高を括っているかもしれませんね。でも、以下のようなことで、実際に、迷子になっている子はいます。
・密室をさけるために、窓を開けて換気をしていたら、猫が逃げました。
・花火、雷、強い雨脚などの音でびっくりして逃げました。
・散歩中にリードが古くなっていて、切れて逃げました。
・散歩中に、首輪がゆるんで逃げました。
・去勢していないオス犬は、数km先の発情したメスの臭いがわかり家出をした。
・外で犬を繋いでいたら、盗難に遭いました。
※最近は、大型犬でも人懐っこい子が多いので、知らない人でも素直についていくこともあります。そのため、外で飼う場合は、人が入って来ないように注意を払いましょう(この子は、ラブラドール・レトリバーでしたが、動物病院に連れて行かれたときに、飼い主の持ってきたポスターで見つかりました)。
・マンションの火災報知機の点検で知らない人が入ってきたので、猫がびっくりして逃げました。
などがあります。
愛犬や愛猫は常に迷子になる危険とは、常に隣りあわせと考えたほうがいいですね。
迷子にさせてしまったら
・迷子になった地域の保健所、動物管理センター、警察、動物病院へ連絡をしましょう。
収容動物検索情報サイトがありますので、そこで調べられます。
・迷子の子の写真を入れたポスターやチラシを配りましょう。
付近住民、動物病院などにアピールすることも大切です。
迷子のポスターの作り方:ペットの写真、ペットの特徴、逃げた場所、逃げた時間、連絡先 などを明記して、迅速に作りましょう。
・インターネットの掲示板やSNSを利用して、捜索をしましょう。
最近は、このようなことでわかる場合もあります。このときも、ポスターの作り方を参考にしてくださいね。
「そのうち帰ってくるだろう」構えず、すぐに探しましょう。飼い主は、迅速な行動で以下のことをしてくださいね。
すぐに探す
迷子の動物は、様々な危険にさらされています。
迷子の犬猫は、パニックになって自宅に帰ろうとします。時間が経てば、遠くに行ってしまう可能性がありますね。交通事故などの危険に遭う可能性も高くなります。
室内飼いの猫が外にとび出した場合は、外の世界を知らないので、余計にパニックになりますね。それは、外飼いの猫と大きく違います。
帰って来ないときには、何らかのアクシデン卜に遭った可能性が考えられます。実際に、ガレージに入って遊んでいたら、シャッターが閉まったとか、負傷したとか、ひどいときは、生死の境をさまよう重症なこともあります。
迷子の猫の探し方
猫の特性があるので、それを考えて探しましょう。
・暗くて狭いところでじっとしている習性があります。
そんなに遠くない場所にいる場合が多いですね。縁の下やビルの隙間、マンションの人から見えにくい階段の下など、身を隠せるような場所を重点的に探すと効果的です。
・ミーちゃんなど、猫の名前を呼んで探しましょう。
飼い主のところに行こうとしても、事故や衰弱しているかもしれません。飼い主の声は、覚えていて猫が返事をしてくれて、それで見つかった子もいます。
・猫は、夜行性なので、晩に活動する子も多いです。その習性を利用して、探す時間を夜にしてみるのもいいですね。
・室内飼いの猫がいなくなったときには、まず室内を徹底的に捜してください。
雷などでびっくりした猫は、普段なら考えもしないところ(本棚の隙間、家具の後ろ、服の中など)に隠れていることもあります。
・室内飼いの猫がいなくなったときには、次は家に周りを徹底的に探してください。
物置の中、冷暖房の室外機の下、植え込みの中など、家の周囲の狭くて暗いところを捜してください。室内飼いの猫は、外に出ても遠くに行かないことがほとんどです。
・室内飼いの猫がマンションでいなくなったときは、マンションは作りがよく似ているので、上下の階を探しましょう。
実際にあった話ですが、ふたつ上の階の同じ作りのところで保護されたこともあります。
迷子の犬の探し方
・迷子になった犬は、猫と違って、無目的に歩き続けます。どんどん離れていってしまう可能性があります。
・元気で運動能力の高いポインター、セッターなどの大型犬は、一日何十kmも移動することもあります。
・チワワなどの超小型犬は、大型犬ほど移動しないので、いなくなった場所を中心に、同心円を描くように捜していくと効果的です。
迷子の動物をみかけたら
・野良の子か、迷子の子なのかの区別ですが、首輪をつけている、血統書付きの子などは、迷子の可能性が高いです。
・そのような子を見たら、まずはできる限り捕獲、保護してあげましょう。
なかなか保護することは、難しいのです。逃げることが多いのですが、放置しておくと動物はどんどん移動して探している飼い主との再会が難しくなります。交通事故などに遭う可能性も高くなります。
・保護したら、飼い主を見つけるために、警察や動物管理センターにご連絡ください。
・SNSに投稿して、飼い主を探すのもいいですね。
迷子にさせないために
飼っている動物の安全を守るのは、飼い主の責任ですね。普段から、迷子にして危険にさらさないように、しっかり対策をとりましょう。
飼育環境を整えましょう
・雷や花火などでパニックになって外に飛び出さないように、ドアや窓の戸締まりをしっかりして、脱走しないようにしましょう。
・外に犬小屋がある場合は、開閉時に飛び出したり、ケージの不具合箇所から脱走しないように、日ごろから保守点検に留意しましょう。
避妊・去勢手術をしましょう
オスの犬猫は、発情したメス臭で強い衝動から家出をすることもありますので、去勢手術が大切です。
メスの犬猫は、普段は家にいても、避妊手術をしていないと、発情期に落ち着きがなくなり、家出をする子もいます。
繁殖にかかわる衝動は、動物の本能的なことが多いです。それを抑制することは難しいですね。そのことによって、ストレスとなることもあります。
猫の場合
・猫は室内で飼うように努め、放し飼いをしないようにしましょう。
ずっと室内飼いをしていると、猫も慣れてきます。これは、迷子だけでなく、交通事故に遭ったり、感染症になるリスクを減らすことができます。
犬の場合
・犬は散歩中、しっかりした首輪やリードをつけましょう。
・万が一の場合に備えて、散歩のときなど、離れてしまっても「オイデ」「コイ」などで呼び戻しができるようにしつけをしておくことも重要です。
なお、犬の放し飼い及び公共の場所で犬を放すことは、ほとんどの自治体で禁止されています。
マイクロチップを入れましょう。
動物の愛護及び管理に関する法律で、飼い主の氏名、電話番号などの連絡先を記した首輪、マイクロチップなどを装着するよう、飼い主に求めています。首輪や迷子札などは、逃走中になくなってしまう可能性があります。一方、マイクロチップは体に埋め込むので、その心配はないです。
直木賞受賞作『少年と犬』(馳星周氏著)でもマクロチップの話があり、それを読むと重要性がわかりますね。
注意:マイクロチップは、挿入しただけではダメです。書類を提出して登録をしましょうね。自分の愛犬、愛猫がマイクロチップを入れているけれど、登録ができているか否か不安でしたら、かかりつけの獣医師に相談してくださいね。
まとめ
飼い主の下から逃げたのか、行政に捕獲された収容動物は、中には、新しい里親のところに行く子もいますが、その多くは殺処分されているのが現状です。犬猫を迷子にさせない、そして、迷子にさせたら、上記のことを参考にして探してくださいね。
童謡『犬のおわりさん』の歌詞の♪ ないてばかりいる こねこちゃん いぬのおまわりさん こまってしまって ワンワンワンワーン ワンワンワンワーン♪(作詞:佐藤義美、作曲:大中恩)にならないようにしてください。知人の迷い猫は、警察から見つかったと連絡があり、迎えに行き無事、飼い主のところに戻りました。
参考サイト