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【宝塚市】地元愛あふれる手づくり地図がかわいい! 山本おさんぽmap

ぶらっと地域情報発信ライター(宝塚市)

楽しそうなお店がいっぱい
楽しそうなお店がいっぱい

ITの普及に伴い人びとの目は外を向くようになりました。大いなる可能性を求めて世界地図を広げるひとが増え、ノマドワーカーという定住しない選択もあります。いっぽうで、地域に根差した生活を大切にする人たちがいます。今回は、山本で見つけた地元愛あふれる小さな地図をご紹介します。

一枚の地図から

阪急山本駅付近のお店をいくつか取材するなかで、どこに行っても必ず目にする一枚の地図がありました。『山本おさんぽmap』と書かれたA4サイズの上質紙には、可愛らしいイラストとともに近隣のお店が紹介されています。どんな方が作られたのか気になって、さっそく訪ねてみました。

作成者はオガクロの奥様
作成者はオガクロの奥様

地元の方に利用してほしい

作成者は『めぐる八百屋 オガクロ』店主の奥様・出口真弓さん。おさんぽmapは、コロナ禍以前に開催されたイベント『山本おさんぽマルシェ』の一環として作成され、数度の改訂を経て現在の形になったんだそう。有志店舗でサポートし合いながら発行を続け、利用者も増えています。
散歩しながら持ち歩けるように、当初のA3サイズからA4に縮小されました。自分の足で歩く楽しさを見つけてほしいから、紙の地図という手にとれるアナログにこだわっています。

お店情報自体はInstagramやFacebookで得られますが、一枚の地図を眺めることで浮かび上がってくるのは、山本のまち全体の輪郭です。オガクロさんの野菜をはじめ、ごはんやスイーツ、雑貨、はりきゅう院に修験道が学べる寺院まで、本当にいろいろな表情があります。添えられた紹介文を読み、どのようなお店か想像をめぐらすのも楽しいですね。

ひとりでも多くの地元の方に活用していただいて、時間がゆったりと流れる山本の良さをぜひ味わってほしい、と真弓さんは言います。

オガクロさんの店頭に置かれたおさんぽmap
オガクロさんの店頭に置かれたおさんぽmap

まちを育てる

これまで取材していて、小粒ながら素敵なお店がたくさんあると感じていましたが、それは偶然ではなく、まちを育てようという皆さんの思いがあってのことかもしれません。
今年はふたたびマルシェ開催の計画も進んでいるそう。進化するまち山本は、宝塚の知られざるホットスポットなのかも。おさんぽmap片手に、私もゆっくりと歩いてみたいと思います。

※おさんぽmapは、オガクロさん以外にも掲載されている各店舗で配布中です。

店舗情報ほか

■ 山本おさんぽマルシェ:公式Instagram
■ めぐる八百屋 オガクロ:公式Instagram
■ お問い合わせ先:コトリエ 0797-75-7336(土日祝休)

追記

2024年2月時点で、こちらのmap配布は終了しています。現在は掲載店舗数が増えパワーアップしたリニューアルバージョンを配布中。詳しくはこちらをどうぞ。

地域情報発信ライター(宝塚市)

カフェ、庭園、美術館、ときどき神社。新しい出会いを求めて、カメラ片手に足の向くまま、気の向くまま。歴史のあるまち、宝塚の「いま」をお届けします。

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