「今日着る服を考える」という苦痛から開放されて、人生がワンランク豊かになった話
人生から「悩める選択肢」を排除する
毎朝、今日の洋服を選ぶのが苦痛でしかありませんでした。
学生の頃は最高でした。学ランでしたので、毎日着るものが固定されていて、悩んだり迷ったりすることがありません。
しかし、大学生→社会人とライフステージが進み、身だしなみにも多少なりとも気を配らなければならなくなり、大変な日々がスタートします。
こだわりもなければセンスもない私にとって、洋服選びはただただツラい。何を基準に色や形を組み立てればいいのかわからず、毎日パジャマを脱ぐ瞬間がキライでした。
しかし今は、その苦痛から解放されています。
なぜなら、自分が身につける洋服のバリエーションを固定してしまったから。
今の私は「白のTシャツ」「デニムのパンツ」「白のスニーカー」しか着ません。
気温によって洋服を重ねる必要がありますが、その場合は「色」を固定します。紺色しか身につけないと決めています。
スティーブ・ジョブズがタートルネックとジーパンしか着なかったのと同じように、私も着るものを固定して、「考える」「悩む」「選択する」という苦しみから逃げることに成功したのです。
「洋服を選ばなくていい」というのは、信じられないほど快感です。タンスを開けて、機械的に上から順番に洋服を引っ張り出すだけで、その日のコーディネートが完了する。
これからの長い人生の中から、「悩める選択肢」を排除できると、生活がより豊かになるのだと知りました。
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自分にとって重要でないものを見極める
私が言いたいのは、自分にとって「悩むべきもの」と「悩むべきでないもの」を切り分けるのが大切だということ。
特に、歳を重ねていくにつれて、考えたり悩んだりするべき対象は厳選していくべきだと思います。
なんでもかんでも同じように時間と労力をかけてはいられなくなってきますからね。
本当に自分が注力したい物事にフォーカスするために、それ以外の些末なことに対しては「判断する」という手間を極力かけないようにしたいものです。
ちなみに私の場合、洋服以外には「朝食」「昼食」が挙げられます。
毎朝の朝食・昼食に対して「今日は何を食べようかなぁ」と悩んでいる時間が苦痛でした。ですので、献立を固定してしまったのです。
朝はだいたいお白湯とバナナ。あとは多少のタンパク質が欲しいので、豆腐を食べることが多いですね。
昼食は食べません。ですが栄養はきちんと摂らねばならないので、酵素ドリンクだけは欠かさずに飲むようにしています。
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さいごに
いま私は38歳なのですが、歳を重ねるたびに、自分のリソースを注げる対象が徐々に狭まっているように感じます。
リソースの総量が減ったわけではなく、より対象に対してフォーカスされるようになったようです。
みなさんは、自分にとって「悩むべきもの」「悩むべきでないもの」の線引はできそうですか?