男性保育士が保護者に信頼される方法~元男性保育士が考える【男性が幼児教育の現場で生き生きと働く秘訣】
保育現場や教育現場で働く男性の皆さん、こんにちは。
元男性保育士のナイスです。
僕は元男性保育士、そして2人の子どもの父親として子育てや保育について発信する活動中。元男性保育士なので、現在保育や幼児教育の現場で頑張っている男性の皆さんを心から応援しています。
男性保育士の皆さんの力になりたいと思い、【男性が幼児教育の現場で生き生きと働く秘訣】という記事を書き始めました。この記事は2つ目です。1つ目の記事のテーマは、「職場の人間関係の悩みについて」。僕の自己紹介も書いてあるので、ぜひ読んでください。
そして今回のテーマは、「男性保育士が保護者から信頼を得る方法」。
男性保育士は昔に比べたらだいぶ増えたので、保育園や幼稚園に男性の職員がいることに驚く人はほとんどいないでしょう。女性だけではなく男性も必要という声が高まったから、これだけ男性が増えているのです。
しかし、まだまだ少数派。中には男性というだけで偏見をもったり色眼鏡で見たりする人がいることも事実。
悲しいことに男性保育士による残念なニュースが世間を騒がせることがあります。そして、女の子のオムツ交換や着替えの解除などを男性にしてほしくないと思う人も一定数いるようです。
それ以上に男性を歓迎してくれる人がたくさんいますが、少しでも男性に対して否定的な考えをもつ人がいるとやりづらかったりやらせてもらえない仕事があったりして、傷つくこともあるでしょう。
この記事では、男性保育士が保護者からの信頼を得る方法を紹介します。
【男性保育士の悩み】 保護者に信頼してもらえない
あなたは、保護者に信頼してもらえていますか?
恵まれたことに、僕は保護者から露骨に拒否されたり否定されたりした経験はありませんが、保護者から「ナイス先生は男性だから、年長さんとか大きな年齢のクラスをもってほしい」と言われたことがあります。実際、クラス担任をさせていただいたのは年長児が1番多く、未満児の経験は少ないです。
男性保育士が保護者に信頼してもらえない① オムツ交換や着替えの介助を拒否される。
オムツ交換や着替えの介助をしてほしくないと言われたことはありませんが、「きっと嫌がる人もいるだろうな」と自分で感じていました。もし、1人でもあなたにオムツ交換や着替えの介助をしてほしくないという保護者がいれば、業務から外されてしまうこともあるでしょう。園長先生や主任などがうまく話してくれて納得してもらえればよいですが、それは難しいかもしれません。
同じ保育士なのに、男性だというだけでやらせてもらえない業務があるのは辛く、苦しい思いをもつと思います。あなたの分の業務を、一緒に組んでいる女性の先生にやらせるのは申し訳ないという思いもあるでしょう。
しかし、保育は1人でするものではなくチームで行うものなので、あなたができない業務をやってもらっている間は別の業務を頑張ればよいのです。反対に、女性の職員では難しい力仕事や高い場所での業務などをやることもあると思います。気にせず、感謝の気持ちを伝えればそれでよいのです。
男性保育士が保護者に信頼してもらえない② 冷たい態度で接する。
男性というだけで挨拶をしてもそっけなく返されたり、ひどい場合は無視をされたりすることもあります。男性保育士の存在は認めていても、自分の子どもの担任は女性がよいと思う人がいるため、以前は普通に接していたのに担任になった途端に冷たくされるというケースもあるでしょう。
いくら保護者とは言え、露骨に態度に出すのはもちろんよくありません。冷たくされたら、もちろん嫌な思いをしたり傷ついたりしてしまいます。「できるだけ顔を合わせたくない」「挨拶したくない」という気持ちにもなるかもしれません。しかし、顔を合わせないわけにも挨拶しないわけにもいきません。
どうか、めげずに笑顔で声をかけ続けてください。どの保護者にも公平に明るい笑顔で、優しく接しましょう。どんなに素っ気なくされても、無視をされてもあなたはプロの保育士です。これも仕事だと割り切って、頑張ってください。そうすれば、いつか相手も心を開いてくれるかもしれません。お子さんのよいところや今日の出来事を伝えるなど、積極的にコミュニケーションを取ることも効果的です。
そして、何よりよい保育をすることが、保護者の信頼を勝ち取る1番の方法なのは間違いありません。そのためには子ども達を安全にお預かりし、楽しい保育をすることです。特別なことではなく、保育士として当たり前のことを当たり前にやっていれば、よいのです。子どもがあなたを大好きになり、家でたくさんあなたの話をすれば、保護者も見方が変わるかもしれません。ほかの保護者に信頼してもらえて、よい評判が広がるのも効果があるはずです。
保育現場では「女性らしい細やかさに欠ける」「赤ちゃんに泣かれる」など、男性ならではのハンデがあるでしょう。しかし、その分あなたの得意なスキルや魅力を存分に発揮すれば、必ず挽回できます。
辛いときは、同僚や先輩、上司に相談して話を聞いてもらいましょう。女性だって、経験が浅いだけで同じような態度を取られた経験がある人もいるでしょう。そしていつか保護者の信頼を得ることができたら、とてつもなく大きな喜びや達成感が待っています。
まとめ
保育士や幼稚園教諭は、元々は女性の職業だったので、男性にはハンデとなる部分が少なからずあります。でも、性差よりも人それぞれの個人差があるはずです。女性だっていろいろなタイプの人がいて、保護者と合う、合わないがあって、苦労している人もいます。
そして信頼を得るには時間がかかるので、焦らずコツコツと努力することが大切です。お子さんにケガをさせてしまうと、ますます不信感をもたれる原因にもなるので気を付けなくてはなりません。しかし、ケガをさせてしまったときの対応の仕方で、見直してもらえるということもあり得ます。もちろんケガをさせないことが大切ですが、毎日目の前の1つひとつのことに精いっぱい、誠実に向き合うことで必ず道は開けます。