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【大阪・心斎橋】創業131年、きつねうどん発祥店でおじやうどんを食べてみた!「うさみ亭マツバヤ」

北代靖典フリーライター(大阪市)

皆さま、こんにちは。

大阪には老舗の名店が多いですが、ここもそんな1軒。きつねうどん発祥のお店として有名な「うさみ亭マツバヤ」です。

1893年(明治26年)のオープンと言いますから、今年で創業131年。大阪市内では最も古いうどん店です。

うどんの歴史は長いんですね。

場所は大阪メトロ御堂筋線心斎橋駅から徒歩で7分ほど。

歴史漂う外観で、店内は1階2階で50席、綺麗に整理されています。

店舗外観
店舗外観

店内雰囲気、全50席
店内雰囲気、全50席

まずはメニューを見てみましょう。

うどんやそばは種類豊富で、40種類以上もありますね。丼物も各種あります。

名物のきつねうどん600円。

名物はきつねうどん!
名物はきつねうどん!

先客もきつねうどんをすすっていました。

ただ、筆者の場合、きつねうどんは食べたことがあります。

だから今回は、おじやうどんに注目。

このおじやうどんも歴史は長く、80年ほども前からの人気商品となっています。

基本は「おじやうどん」820円で、他に「天ぷらおじやうどん」1050円。

大阪おじやうどん」1050円があり、今回は一番人気だという大阪おじやうどんを。

玉子丼580円、ざるそば660円、丼とうどんのセットなど、他のメニューもけっこう安いです。

丼物も
丼物も

「大阪おじやうどん」は具だくさん!雑炊とうどんの融合でめちゃウマ!

間もなく、テーブルに届きました。

おおっ。

これですか。

大阪おじやうどん1050円(税込み)
大阪おじやうどん1050円(税込み)

いい香り。中には盛りだくさんな具材があれこれと。

鶏肉、サワラ、穴子、かまぼこ、海老、刻み揚げ,ネギ、甘酢生姜、生卵など、

いろいろ入っていますね。

さあ、いただきましょう。

ウマい!

出汁が濃厚で、深い味わい。きつねうどんもそうですが、とにかく、出汁へのこだわりが半端ないのです。

とにかくウマい!
とにかくウマい!

三代目店主の宇佐美芳宏さんによれば、「出汁は屋久島の枯節と北海道の利尻昆布を使っています」と言い、カビづけをし、天日干しをして1年かけて作った枯節(鯖)はすごくおいしいそうです。

椎茸も味がいい
椎茸も味がいい

ご飯もいけます
ご飯もいけます

実際、ちょっと違いますね。めちゃコクがあります。

また、「サワラにしても大阪湾で獲れたものですし、大阪の食材にこだわっていますので、大阪おじやうどんとなっています」とのこと。

大阪湾で獲れたサワラ
大阪湾で獲れたサワラ

いや~、鉄鍋であつあつだし、出汁もいけるし、おじや&うどんで満腹になりますよ。

食べ終わってから、看板メニューの成り立ちについてお聞きしました。

簡単にまとめると、以下です。

大阪の松屋町筋の寿司屋で修業していた三代目の祖父が、当時いなり寿司を考案。

その後、独立してうどん店を始めて、うどんとセットでいなり寿司を出していたそうです。

そこから派生して、あげをうどんに載せたらどうやろう?って、載せて出すようになったそう。

いなり寿司も考案だなんて、知りませんでした。

ここのあげは大きくて旨いです。うどんの出汁と醤油、砂糖と塩で味付けをして、3日ぐらい炊くそうですよ。

最近はお客の2割が外国人で、外国人にも知られていますね。

もっとも、こんな悩みも…。

「きつねうどんは600円やしね、ずっと値上げしていません。食材も高くなっているし、そろそろ限界かなって。ただ、少しでも安く提供したいですからね」

そう笑いながら話してくれました。

ご馳走様でした。

店舗情報

店名:うさみ亭マツバヤ
住所:大阪市中央区南船場3-8-1
電話:06-6251-3339
営業時間:11:00~18:00(月~土)
定休日:日・祝日
アクセス:大阪メトロ御堂筋線心斎橋駅(1・2番出口)から徒歩7分

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フリーライター(大阪市)

新聞記者を経て、フリーライターに。小説執筆、新人賞も受賞。グルメ、イベント、人物記事など多数。現在、ブログサイト「居酒ジャーナル」など運営中。

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