新たな台風が発生し、週末からの3連休を直撃するおそれ
台風(14号)が発生し、3連休に西日本へ上陸も
気象庁の発表によると、日本の南海上にある熱帯低気圧が今後24時間以内に台風へ発達する見込みで、発生すれば、現在東シナ海にある台風12号、日本のはるか南東海上にある台風13号に続き、台風(14号)ということになります。
新たに発生する台風は日本の南海上を発達しながら北西方向へ進み、予報円の真ん中を進むと、17日(土)から18日(日)頃、九州の南海上に達し、暴風域を持つ台風となる見込みです。その後、19日(月・敬老の日)にかけて北上し、日本付近の3連休の天気に大きく影響するおそれがあります。
今回の台風も動きが遅く、しかも18日(日)午前9時の予報円の直径が1400キロもあり、東寄りに進むと、週末にはもう西日本を直撃することも考えられる予報円となっているのですが、このあたりの進路を難しくしているのが、本州付近に張り出している太平洋高気圧の存在です。
進路は太平洋高気圧の盛衰次第
新たに発生する台風の週末以降の進路は、本州付近に張り出している太平洋高気圧の盛衰状況が大きく影響しそうです。
もしも上図のように西日本に強く張り出している状態が続けば、これを避けるように最も西寄りに進み、九州の西海上から朝鮮半島方面を指向する進路が考えられます。その一方、西日本での張り出しが弱まれば、東寄りに進み、九州を中心とした西日本へ北上してくる可能性も十分に考えられます。
気になるのは、朝鮮半島の北を流れる偏西風帯が3連休の終わりにかけて、徐々に南下するとともに太平洋高気圧も衰退する計算が増えてきていることです。このため、18日(日)から19日(月・敬老の日)頃、台風が東寄りに転向し、台風本体やそれに伴う湿った空気の影響で、本州付近で広く荒天となるおそれがあります。
海水温の高い海域を進む
また日本近海の海水温の状況をみると、勢力の強い台風が2週に渡り、長い間ウロウロしていた沖縄近海ではぐっと低くなり、平年よりも低く、27度以下の海域も顔を出しています。
一方、日本の南海上もピーク時よりは低くなりましたが、それでもまだ平年よりは高めの傾向で、熱帯低気圧が台風となり進むであろう海域は29度以上あります。種々のモデルの中には、気象庁の予想以上に勢力を強めつつ、西日本に近づく計算もあり、気になるところです。