【京都市右京区】コスモスが見頃!広沢池近くの遍照寺は隠れた花の名所
京都・広沢池の南側にある廣澤山「遍照寺」
五山送り火の夜の灯籠流しでも知られている広沢池。この広沢池の南側にあるのが廣澤山「遍照寺」です。
平安時代中期(989年)に、宇多天皇の孫にあたる寛朝僧正が広沢池北側の遍照寺山麓に創建したのがはじまり。
かつては多宝塔、釣殿、八角堂など数々の伽藍を有する広大な寺院で、最盛期には大覚寺や仁和寺と寺域を接していたそう。
しかし次第に荒廃し、応仁の乱にて廃墟と化したため、江戸時代1633年に広沢池南側の現在地に移り、1830年に再興されました。
奇跡的に難を逃れた、遍照寺創建時の作である本尊の「十一面観音立像」および「不動明王坐像」は、国の重要文化財に指定されています(内部は撮影禁止)。
いまが見頃!隠れたコスモスの名所
そんな遍照寺にて、今、コスモスが見頃を迎えています。
コスモスが群生しているエリアは主に2ヶ所。本堂に向かって右手奥と左手の道を進んだ先です。
お花好きなご住職の奥様や檀家さんによって境内は綺麗に手入れされ、様々な花が植えられています。
これらコスモスも、毎年咲き終わったものから種を収穫し、少しずつ増やし育ててきたそう。
ちょうど咲き終わってしまっていましたが、むあ〜と甘い香りの金木犀とは違い、スーと爽やかな香りがするという銀木犀の老木や、一年に一晩だけしか咲かない月下美人の蕾も見せていただきました。
お話を伺うと、その他にも
- 寒アヤメ
- 水仙
- しだれ梅
- 牡丹
- 木瓜
- 藤
- 菖蒲
- 紫陽花
- 桔梗
など、遍照寺は年間を通して多くの花々が咲き誇るお寺でした。
しかし住宅街にあるお寺ということもあってか、当日は貸切状態だったので、ゆっくり楽しませていただくことができました。
お寺情報
寺名:廣澤山「遍照寺」
住所:京都市右京区嵯峨広沢西裏町14
電話番号:075-861-0413
拝観時間:10:00~16:00
休観日時など詳細については遍照寺ホームページにてご確認ください。