『#確定申告』で、『確定深刻』にならないためにマイナンバーカードの『電子証明書』の締切りはスグ確認!
KNNポール神田です。
いよいよ、『確定申告』の締め切り3月15日まであとわずか。
…とはいえ、『e-Tax』での申請で、この数年、工数は激減できるようになったのは快挙といえる。
『e-Tax』の進化のおかげで、スマートフォンで読み取れるので、ICカードリーダーなどが不要になり、M1〜3の『Appleシリコン』のMacでも『確定申告』が可能となった。何と言っても、自宅から税務署に出向くことなく、郵送することもなく『確定申告』できるのは本当に素晴らしい!
おかげで、自分の確定申告だけではなく、家族や息子、知人、親戚の確定申告までのサポートが可能となった。リモートでも画面共有しながらサポートできている。
しかし、未だに、MacでもiPhoneでもiPadでも『Safari』だけしかブラウザが対応していない。なぜChromeで対応できないのだろうか?
以前のようにブラウザで戻ってもエラーが出ることなく、対応できるようになったりと毎年、かなり改善が加えられているのは随意契約のNTTデータが運用で毎年90億円も請け負っているだけのことがある。…しかし、90億円もあればもっと快適になるのではないか?
2月の確定申告の受付開始から、日曜日の夜間から月曜日の朝まで、月曜日の夜間から火曜日の朝までお休みというのが、不便だった。24時間受け付けるべきだろう。
■マイナンバーの賞味期限と6桁の電子証明に要注意!
便利になった『e-Tax』だが、スマートフォンとマイナンバーカードがあり、各種の連携ができていれば、さらに便利になるが…、マイナンバーカードの4桁暗証番号や6桁〜16桁の『署名用電子証明書の暗証番号』を間違えると、相当めんどうくさいことになる。アルファベットが大文字しか使えないという摩訶不思議な仕様である。4桁の数字に英大文字2桁足すだけという運用でセキュリテイ的にも問題があると筆者は思う。しかも英大文字の運用という特殊な運用なので覚えられない。
さらに、『署名用電子証明書の暗証番号』には5年間の有効期限があると、マイナンバーカードに目に見えないほどの小さな文字で明記されている。
そして、有効期限3ヶ月前になると、お知らせが紙で届くというが、筆者の家族には届いていなかった。いや、紙で送る前に、マイナンバーの利用ごとに締め切りが近づくと表記し、オンラインでも事前に更新できるようにしてほしいものだ。
5年に一度は本人確認したい気持ちはわかるが、市区町村はそんなに暇ではない。
■4桁は3回、6桁は5回間違えるとロックされ、自治体へGO!
そして、このスマートフォンでマイナンバーカードを認証する時に、4桁は3回、6桁は5回間違えるとロックされてしまい、各市町村の自治体で解除するという仕様になっている。いや、『あと2回間違えるとロックされます』とか警告すべきだ。
ロックする前に、誕生日や年齢など個人を特定できる入力のロック前のアシストがあってもよいはずだろう。
6桁以上は『英語は大文字』となっているなどのヒントがあっても良い。なによりも『市区町村の窓口へ』という案内が安易すぎる。
そして、この時期、市町村は、転入や転出でごったがえしているので、大変だ。
さらに、マイナンバーが絡むと市区町村の転入はさらに時間がかかるのが現場の悲愴な声だ。マイナンバーカードがあることによって余計に+30分〜60分待ち時間が増えるのは意味がなさすぎる…。
■パスワードの復旧は、コンビニエンスストアへその前に予約アプリを!
市区町村に行く前に、実は、コンビニでパスワードの再発行が可能となっている。これはとても便利になった。しかしだ…。
なんと初期化する前に予約アプリで予約が必要という。
あわててコンビニの中で『JPKI暗証番号リセットアプリ』をダウンロードして、マイナンバーカードをスキャンしいて、予約をするという仕様はいただけない。
https://www.jpki.go.jp/jpkiidreset/howto/index.html
コンビニでスマホでマイナンバーカードを認証したら、さらに、スマホで自撮りをさせられるのだ。
しかも、子供などは、もう3年も経過すると、本人確認が絶対に通らない。
サングラスを外せ、マスクを外せ、と注意されるが、本人とは照合されなかった。
■6桁以上英大文字の『電子証明書』のパスワードは5年間の利用期限があったとは!
こちらは、奥さんのマイナンバーカードの『電子証明書』の利用期限5年が切れていた…。
『確定申告』の途中で、税務署ではなく市区町村の役所に出向かないといけないというのは、本末転倒な事例だ。
こちらの期限切れは、残念ながら、コンビニエンスストアでは、対応できない。市区町村へと出向かざるを得なくなる。
せめて、市区町村で電子証明書の更新を申請する書類くらいは前もって、ダウンロードさせてほしい。
■マイナンバーのロックや利用期限締め切りで、ほぼ丸一日かかる
確定申告の締め切り直前だが、マイナンバーカードの電子証明書の有効期限の確認だけは、今日にでもおこなっておいたほうがよいだろう。
家族の確定申告は、親戚よりも、後まわしでも対応できると安心していたら、まさかのマイナンバーのロックと利用期限で丸1日が何もできないまま過ぎ去ってしまった。
特に更新の申請書を市区町村に出しても、それが有効になるのに一晩はかかってしまうので、そのバッファは考えておくべきだ。
そう、早めにマイナンバーを作った人ほど、このトラップにかかるので要注意だ。
確定申告の締め切りはあれど、締め切り以降でも、還付金が遅れるだけなので、多少の締め切り破りはこのような事情があれば大丈夫なので、諦めずに確定申告で深刻にならぬようトライしてみていただきたい。
来年は、どれだけ『e-Tax』が便利になるのか、アンケートをやるだけでなく、随意契約のNTTデータで本当に大丈夫なのか?というところも、入札システムに変えてでもテストしたほうがよいのではないだろうか?
そう、確定申告でGDPが伸びるのは、確定申告関連事業者だけだ。還付金も自分が収めてきた税金である。