台風6号はUターンし本州付近へ向かう可能性が徐々に高まる
台風6号はUターンし本州の南海上へ
タイトル画像にある通り、沖縄は台風6号に伴う巨大な雲に覆われた状態で、大荒れの天気となっています。大型で非常に強い台風6号は、きょう2日(水)午後3時現在、沖縄本島と宮古島の間を西北西に進んでいます。暴風域の直径が約500キロもあるため、引き続き、沖縄本島や宮古島など、沖縄の広範囲が暴風域に入っています。
そして最新の予報円では、台風6号が東シナ海でUターンし、週明けに本州付近へ向かう可能性が徐々に高くなってきました。予報円の真ん中を進むと、あす3日(木)からあさって4日(金)にかけて宮古島の北の海上で一旦動きが遅くなった後、東寄りに進み、6日(日)頃、奄美大島付近を通過し、週明け7日(月)頃には九州の南海上へ進む予想です。
予報円の北側を進むと、7日(月)には強い勢力で九州にかなり接近している可能性もあり、その後は来週半ばにかけて、本州南岸を指向する計算が目立ってきています。ただ引き続き、Uターンした後の進路や速度にはかなりのぶれがあり、不確実性の高い状態ですから、最新の予報円をチェックするようにしてください。
諸外国のモデルは本州接近の計算が多い
上図は参考までに、日本のメインのGSMモデルとECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)モデルによる週明け7日(月)午後3時の計算結果です。
日本のGSMモデル(左)は速度が遅く、やや北寄りで、九州の南西海上に中心がある一方、ECMWFモデル(右)は東進が早く、すでに四国沖まで進んでいます。この差は、太平洋高気圧や台風6号の東側にある気圧の谷の影響などによるものだと思われますが、気象庁が発表している予報円は、ちょうどこの中間あたりとなっています。
いずれにしても来週半ばにかけては、本州付近でも台風6号の影響を受けることを予想する計算が諸外国を中心にかなり多くなってきました。ちなみに上述したECMWFモデルは9日(水)頃にかけて、関東地方への接近、通過が計算されています。
今後も様々な要因の絡み合いによって、台風6号の進路や速度が大きく変わる可能性があります。最新情報に十分ご注意ください。