「便秘」の種類と対策!-食物繊維の摂り方を間違えると悪化するかも?
ご覧頂きありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「便秘の種類と対策」を解説していきます。
今回の目次
- 何日でなかったら便秘?
- 便秘の種類と対策
- 便秘と食生活の注意点
- 排便を促す姿勢
- 動画で解説
【1】何日でなかったら便秘?
「慢性便秘症診療ガイドライン2017」では、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」が便秘だとされています。
そのため「何日」というよりは、下のような特徴があれば便秘と考えられます。
- 残便感がある…排便をしてもスッキリせず、出し切っている感じしない
- 便が硬くて排便が辛い…便がカチカチ・コロコロといった状態で十分量排泄できていない感じがする
- 排便ができず、腹痛やお腹の張りを感じるなど
とはいえ、通常量の食事をしていて、3日以上排便がないというのは便秘と考えられます。
【2】便秘の種類と対策
便秘は「器質性便秘」と「機能性便秘」に分けられます。
一般的なものは「機能性便秘」であり、さらに下の3種類に分けられます。
- 弛緩性便秘…大腸の運動が低下することで起こる便秘
- 直腸性便秘…排便のシステム(排便反射)がうまく働かず起こる便秘
- 痙攣性便秘…大腸の運動が不規則になって起こる便秘
それぞれの対策も変わってきますので、順番にみていきましょう。
自分がどれに当てはまっているのかもあわせて見てみてください。
①弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)
大腸の運動が低下して起こる便秘で、高齢者や痩せ型の女性に多いです。
- 腹痛…あまりないことが多い
- 便意…弱いことが多い
- 便の特徴…硬くて太い
- 残便感…弱いことが多い
対策としては、不溶性の食物繊維(大豆・ごぼう・きのこ・穀物など)を摂ることや、適度な運動・適切な量の食事を摂ることが大切です。
②直腸性便秘(ちょくちょうせいべんぴ)
排便のシステム(排便反射)がうまく働かず起こる便秘で、トイレを我慢しやすい人に多いです。
- 腹痛や便意…様々(便をしたい感じがないこともあれば、少しだけ便意があることもある)
- 便の特徴…硬い
- 残便感…様々だけどあることが多い
対策としては、便意を感じたらトイレに行くようにして、我慢しないことが大切です。
③痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)
大腸の運動が不規則になって起こる便秘で、ストレスを感じやすく、腸が敏感な方に起こりやすいです。
- 腹痛…強いことが多い
- 便意…突然に強い便意を感じやすい
- 便の特徴…硬い便と下痢を繰り返すことがある
- 残便感…強いことが多い
対策としては、ストレス解消を心がけることや、水溶性の食物繊維(オクラ・山芋・海藻類など)を摂ることが大切です。
【3】便秘と食生活の注意点
例えば、痙攣性便秘の場合、いわゆる「腸が敏感になっている状態」です。
この状態で、不溶性の食物繊維を多く摂ると、便が膨らみ量が増えるため、逆に腸を刺激してしまい、腹痛が悪化することもあるので注意です。
・不溶性食物繊維…水分を吸収して便の容積を増やす。
・水溶性食物繊維…水に溶けるとゼリー状になり、便を柔らかくし移動をスムーズにする
【4】排便を促す姿勢
排便を促す姿勢として、前かがみになり、肘をつき、足先をつけてかかとを少し上げた状態である「考える人」のポーズがおすすめです。
この体勢は、便の通る角度(肛門直腸角)を広げて、排便を促します。
※高血圧の方は「息を止めて踏ん張る」と血圧が急に高くなりやすいため、できる限り、ゆっくり息を吐きながら行うと良いでしょう。
【5】動画で解説
下の動画でも解説しておりますのでぜひご覧ください!
最後までご覧頂きありがとうございました。
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