EOS R5 Mark IIのAF挙動に初期不良。全筐体で発生する「カクつき」現象が判明
Canonの最新フラッグシップミラーレスカメラ「EOS R5 Mark II」は、高画素と高速連写を両立し、多くの写真愛好家から期待を集めています。しかし、そのAF性能に関して、全筐体で発生しうる動作不良が発見されました。
具体的には、特定の条件下において、AFフレームの移動が滑らかさを欠き、「カクつく」ような挙動が見られるという現象。筆者自身がこの現象に遭遇し、キヤノンサービスセンターに問い合わせ、検証を行った結果、驚くべき事実が判明しました。
なんと、この現象は、特定の個体特有の不具合ではなく、すべてのEOS R5 Mark IIで発生するとのこと。サービスセンター担当者によれば、全国で初めて報告された事例であり、現在、品質管理部門が原因究明と対策を検討中とのことでした。
一時的な回避策として、以下の2点が提示されました。
- 表示フレームレートを「なめらかさ優先」に設定する
- TFT/EVFに表示する情報を必要最低限に抑える
これらの設定変更によって、ある程度の改善は見られるものの、根本的な解決には至っていません。特に、EOS R6 Mark IIと比較すると、AFの滑らかさに明らかな差がある点は否めません。
今回の現象は、ハードウェアではなく、ソフトウェア(ファームウェア)に起因する可能性が高いと推測されます。10月中に新たなファームウェアアップデートが配信されるという噂もありますが、この問題が解消されるかどうかは、現時点では不明です。
EOS R5 Mark IIは、優れたポテンシャルを秘めたカメラであるだけに、このAFに関する課題が速やかに解決されることを期待したいところです。